“すみなわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
墨縄75.0%
墨繩25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広き都に置きかね漂泊ただよいあるきの渡り大工、段々と美濃路みのじ信濃しなのきたり、折しも須原すはらの長者何がしの隠居所作る手伝い柱を削れ羽目板をつけろと棟梁とうりょう差図さしずには従えど、墨縄すみなわすぐなにはならわぬ横道おうどう
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
……いつか宿直とのいの折、光秀どの御自身のおことばでは、大内城おおうちじょう里見城さとみじょうなどの天守の写し図も、角倉すみくらなにがしの墨縄すみなわの秘書なども、すべて、お手許に御秘蔵とか聞きました。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まっすぐで、規則正しく、冷然として、垂直になっており、定規をあて墨繩すみなわを引き錘鉛すいえんをたれて作られたもののようだった。
整然として薄ら明るく、墨繩すみなわで設計され、あたかもかみしもをつけたようにきちんとしている。一介の町人が国家の顧問官となったようにかしこまっている。中にはいってもたいてい明らかに見える。