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つな
勘次は
又蕎麥を
打つたことがあつた。
彼は
黄蜀葵の
粉を
繼ぎにして
打つた。
彼は
又おつぎへ
注意をして
能くは
茹でさせなかつた。
米や
麥や
味噌がそれでどうにか
工夫が
出來た。
彼は
斯うして
命を
繼ぐ
方法が
漸と
立つた。二三
日過ぎて
與吉の
火傷は
水疱が
破れて
死んだ
皮膚の
下が
少し
糜爛し
掛けた。
お
品は
板の
間に
小さくなつて
居た。
軈て
藁が
竭きると
傭人は
各自に
其繩を
足から
手へ
引つ
掛けて
迅速に
數を
計つては
土間から
手繰り
上げながら、
繼がつた
儘一
房づゝに
括つた。