“繼穗”の読み方と例文
新字:継穂
読み方割合
つぎほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は肩を並べるやうに、中坂を同朋町どうぼうちやうの方へ降りたのですが、妙に話の繼穗つぎほを失つて、暫らくは默りこくつて居たのでした。
フラリとやつて來た八五郎は、えりの汗を拭いて、お先煙草を五六服、お茶をガブ呑みの、繼穗つぎほもないお世辭を言ふのでした。
繼穗つぎほもなくヌツと出たのは、南部坂下屋敷の裏門を預かる老爺、今まで手内職をして居たらしい埃を拂つて、凡そ胡散臭うさんくささうにガラツ八の間伸まのびのした顏を眺めやるのでした。