“稽首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいしゅ60.0%
のみ20.0%
ぬかづ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……男女の礼拝、稽首けいしゅするのを、運八美術閣翁は、白髪しらが総髪そうがみに、ひだなしのはかまをいつもして、日和とさえ言えば、もの見をした。
かく惚苦たしなめたまひし時に、稽首のみ白さく、「は今よ以後のち、汝が命の晝夜よるひる守護人まもりびととなりて仕へまつらむ」とまをしき。
老僧は船長や船童に扶けられて通ひ船に乘り移り、ござの上にきちんと坐られた。そして舷側を離れるとともに恰も佛の前に稽首ぬかづくやうに、三度ばかり鄭寧に頭を下げて謝意を表せられた。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)