稽首けいしゅ)” の例文
……男女の礼拝、稽首けいしゅするのを、運八美術閣翁は、白髪しらが総髪そうがみに、ひだなしのはかまをいつもして、日和とさえ言えば、もの見をした。
それから一段低く六つ七つの岩峰が一列に押し並んで、円味まるみを帯びた峰頭を北に傾けて、稽首けいしゅしているかのさまがある。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
衆皆稽首けいしゅシテ曰ク敢テ謹ンデ命ヲケザランヤト。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)