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繋
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かゝ
ふりがな文庫
“
繋
(
かゝ
)” の例文
受取
(
うけとり
)
再三
(
よく/\
)
見終り如何にも斯樣に委しき證據あれば
概略
(
あらまし
)
は知たりと云つゝ又熟々思案するに斯る事に
繋
(
かゝ
)
り居ては面倒なり山内めを
呼出
(
よびいだ
)
し渠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それからその一家の経済的窮状や、死活問題の
繋
(
かゝ
)
っている鉱山の話などしながら、次ぎ次ぎに運ばれる料理を食べていた。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
實に人の心念の機微に
繋
(
かゝ
)
つて居るものであつて、一心一念の善良なる働は、何程の福を將來に生ずるかも知れぬのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
黄昏
(
たそがれ
)
に
漸
(
やうや
)
く
其處
(
そこ
)
へ
繋
(
かゝ
)
つた
高瀬船
(
たかせぶね
)
が、
其處
(
そこ
)
らで
食料
(
しよくれう
)
を
求
(
もと
)
め
歩
(
ある
)
いて
遲
(
おそ
)
く
晩餐
(
ばんさん
)
を
濟
(
すま
)
してまだ
眠
(
ねむ
)
らずに
居
(
ゐ
)
たのであつたらう。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
夏の詩の最後の一首は松平
露姫
(
つゆひめ
)
の事に
繋
(
かゝ
)
る。露姫は松平
縫殿頭定常
(
ぬひのかみさだつね
)
の
女
(
むすめ
)
である。幼にして書画歌俳を善くした。二年前疱瘡に
罹
(
かゝ
)
り、六歳にして夭した。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
ロレ さ、
速
(
はや
)
う
往
(
ゆ
)
きゃれ。さらばぢゃ。
貴下
(
こなた
)
の
幸運
(
かううん
)
は
只
(
たゞ
)
此
(
この
)
一
(
ひと
)
つに
繋
(
かゝ
)
る、
夜番
(
よばん
)
の
置
(
お
)
かれぬうちに
出立
(
しゅったつ
)
するか、さなくば
夜明
(
よあ
)
くる
頃
(
ころ
)
姿
(
すがた
)
を
窶
(
やつ
)
して
此
(
この
)
市
(
まち
)
を
遠
(
とほ
)
ざかるか、
二
(
ふた
)
つに
一
(
ひと
)
つぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
偶然
(
ひよつと
)
彼
(
かれ
)
は
俄
(
にはか
)
に
透明
(
とうめい
)
に
成
(
な
)
つた
空氣
(
くうき
)
の
中
(
なか
)
から
驅
(
かけ
)
つて
來
(
き
)
て
網膜
(
まうまく
)
の
底
(
そこ
)
にひつゝいたものゝやうにぽつちりと一つ
目
(
め
)
についたものがある。それは
遠
(
とほ
)
い
上流
(
じやうりう
)
に
繋
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
小
(
ちひ
)
さな
船
(
ふね
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
土井は
繋
(
かゝ
)
つてゐる舟へとおりて行つた。そしていつもの通り牡蠣雑炊を注文した。
閾
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
己
(
おれ
)
が自分の
材幹
(
さいかん
)
と
値遇
(
ちぐう
)
とによつて、
吏胥
(
りしよ
)
として
成
(
な
)
し
遂
(
と
)
げられるだけの事を成し遂げた上で、身を引いた
天保
(
てんぱう
)
元年は泰平であつた。民の
休戚
(
きうせき
)
が
米作
(
べいさく
)
の
豊凶
(
ほうきよう
)
に
繋
(
かゝ
)
つてゐる国では、豊年は泰平である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
繋
漢検準1級
部首:⽷
17画
“繋”を含む語句
繋留
繋綱
珠数繋
有繋
繋縛
繋合
関繋
繋累
船繋
三繋平
繋船
繋縄
繋辞
数珠繋
繋船場
繋留所
連繋
馬繋
聯繋
駒繋
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