“吏胥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りしょ50.0%
りしよ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その隆準りゅうじゅんなるを以ての故に、抽斎は天狗てんぐと呼んでいた。佐藤一斎、古賀侗庵こがとうあんの門人で、学殖儕輩せいはいえ、かつて昌平黌しょうへいこうの舎長となったこともある。当時弘前吏胥りしょ中の識者として聞えていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
おれが自分の材幹さいかん値遇ちぐうとによつて、吏胥りしよとしてげられるだけの事を成し遂げた上で、身を引いた天保てんぱう元年は泰平であつた。民の休戚きうせき米作べいさく豊凶ほうきようかゝつてゐる国では、豊年は泰平である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)