つなぎ)” の例文
純なる勢能最低處いとひくきところを保ち、中央には一のつなぎ、繋離るゝことなきほどにいとかたく、勢能を作用と結び合せき 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
元来この小説は京都の日の出新聞から巌谷小波いわやさざなみさんの処へ小説を書いてくれという註文が来てて、小波さんが書くつなぎとして僕が書き送ったものである。
つなぎあたりへ往くらしい
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
つなぎはなれぬわが魂のさとれるよりも、我等はなほ多く山をめぐり、日はさらに多くその道をゆきしとき 七三—七五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
此時我は常にまさりて死を恐れぬ、また若しつなぎを見ることなくば怖れはすなはち死なりしなるべし 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくいひて彼を投げいれ堅き石橋をわたりてかへれり、つなぎはなれし番犬ばんいぬの盜人を追ふもかくはやからじ 四三—四五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ラケージスの絲盡くる時は、この魂、肉のつなぎを離れ、人と神とに屬するものをその實質において携ふ 七九—八一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
後者はたゞ自然が造れる愛のつなぎを斷つに似たり、この故に僞善、諂諛、人を惑はす者 五五—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)