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最後
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しまい
ふりがな文庫
“
最後
(
しまい
)” の例文
「俺あ時計バッカリ見よった、二時間と五分かかったが、その
最後
(
しまい
)
の五分間の長かった事。停車場で一時間汽車ば待っとる位長かった」
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
……
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
斯うして博士の工場は何時ともなしに寂しくなってそして
最後
(
しまい
)
には工場の中に一人の職工も居ないようになった。
物凄き人喰い花の怪
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
キスをさせて下さい……そして
最後
(
しまい
)
には、何がどうあろうとも、わたし達の
傍
(
そば
)
へおいて下さいと歎願しました。
二人の母親
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
その一番
最後
(
しまい
)
の段の上で、草履をぬげと云われ、それから女の手に導かれて、
拭
(
ふ
)
き込んだ板鋪のはてしのない区域を過ぎ、覚え切れないほどたくさんな柱の角を𢌞り
耳無芳一の話
(新字新仮名)
/
小泉八雲
(著)
いくら
愚図愚図
(
ぐずぐず
)
云ったところでどうにもならんと云ったらならんのだから、と
最後
(
しまい
)
には、
焦立
(
いらだ
)
たしそうに卓を叩いて、文句があるなら市長に云いたまえ、と云うのであった。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
みんなが、急に景気よく、しゃべったり笑ったり、
揶揄
(
やゆ
)
したりするなかで、浜子だけは、別天地にいる人のように、すこしも動揺されず、
直
(
じき
)
に
最後
(
しまい
)
まで完全につくりあげてしまった。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
どんなに
判
(
わか
)
りの
悪
(
わる
)
い
者
(
もの
)
でも
最後
(
しまい
)
にはおとなしく
耳
(
みみ
)
を
傾
(
かたむ
)
けることになって
了
(
しま
)
います。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
最後
(
しまい
)
にはさて何うしても売って遊びに行った。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
「一番
最後
(
しまい
)
は三つの足だね? よし」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
最後
(
しまい
)
の二句を解釈すると、昔
支那
(
シナ
)
に悪王があって、死後塚の
発
(
あば
)
かれんことを恐れ、七十二個の
贋塚
(
にせづか
)
を作ったが、それでもとうとう
発
(
あば
)
かれてしまった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
もちろん
最初
(
さいしょ
)
は
父母
(
ふぼ
)
の
霊
(
れい
)
、
殊
(
こと
)
に
母
(
はは
)
の
霊
(
れい
)
の
熱心
(
ねっしん
)
なお
手伝
(
てつだい
)
もありますが、だんだん
生長
(
せいちょう
)
すると
共
(
とも
)
に、ますます
守護霊
(
しゅごれい
)
の
働
(
はたら
)
きが
加
(
くわ
)
わり、
最後
(
しまい
)
には
父母
(
ふぼ
)
から
離
(
はな
)
れて
立派
(
りっぱ
)
に一
本
(
ぽん
)
立
(
だ
)
ちの
身
(
み
)
となって
了
(
しま
)
います。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
現
(
げん
)
にあの
岩屋
(
いわや
)
にしても、
最初
(
さいしょ
)
は
何
(
なに
)
やら
薄暗
(
うすぐら
)
い
陰鬱
(
いんうつ
)
な
処
(
ところ
)
のように
感
(
かん
)
ぜられましたが、それがいつとはなしにだんだん
明
(
あか
)
るくなって、
最後
(
しまい
)
には
全然
(
ぜんぜん
)
普通
(
ふつう
)
の
明
(
あか
)
るさ、
些
(
すこ
)
しも
穴
(
あな
)
の
内部
(
なか
)
という
感
(
かん
)
じがしなくなり
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“最後”で始まる語句
最後屁
最後部
最後通牒
最後の言葉