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をへ
『
話しませう』と
云つて
海龜は
太い
銅鑼聲で、『お
坐りな、
二人とも、それで
私が
話し
終るまで、
一言でも
饒舌つてはならない』
「さうなつたら、みんなで手を
繋がつて北海道へでも出かけるより外ないさ。百姓が
田地にありつけなくなつたらもう、どうにも
終ないからな。」
昨日の
日暮に
俺れ
野らから
歸つて
來たら
爺樣雞げ
餌料撒えてやつてつから
見たら、
米交ぜて
置いた
食稻の
方掻ん
出して
撤いてんぢやねえけ、
夫から
俺らもそれ
遣つたんぢや
畢ねつちつたな