“じま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジマ
語句割合
71.2%
13.6%
6.1%
仕舞6.1%
3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草ほこりのたかった髷先まげさきを散らして、べんけいじま単衣ひとえ、きりッと裾をはしょって脚絆きゃはんがけ。それは目明しの万吉であった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下等船客かとうせんきやくいち支那人シナじんはまだ伊太利イタリー領海りやうかいはなれぬ、ころよりくるしきやまひおかされてつひにカンデイアじまとセリゴじまとのあひだ死亡しぼうしたため
凌雲閣には餘り高いのに怖氣おぢけ立つて、到頭上らず。吾妻橋に出ては、東京では川まで大きいと思つた。兩國の川開きの話をお吉に聞かされたが、甚麽どんなことをするものやら遂に解らずじまひ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あれがドウモいけなかったようで……とうとう一生涯、別嬪にならず仕舞じまいで、惜しい事をしましたよ。まったく。ヘヘヘ。世の中は変れば変るもんでげす。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
では今日が逢いじまいか。ひどくさばさばした別れだな。いやその方がいいかもしれない。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)