“終:しまひ” の例文
“終:しまひ”を含む作品の著者(上位)作品数
島崎藤村4
石川啄木3
田山花袋2
小山内薫2
ルイス・キャロル1
“終:しまひ”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 小説 物語(児童)10.5%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸3.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しまひには家養の習慣も忘れ、荒々しい野獣の本性ほんしやうに帰つて、行衛ゆくへが知れなくなつてしまつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
可哀相かあいさうあいちやんは、しまひにはため草臥くたびれて、すわんでしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
赤飯せきはん有難ありがたぞんじますつて、一ばんしまひ女房にようばうよろしくとふんだよ。
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
あまり敬之進が躊躇ぐづ/\して居るので、しまひには郡視学も気をいらつて、時計を出して見たり、靴を鳴らして見たりして、
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
たうとうしまひに分らないものだから、家の方が水で危いからとか何とか言つて、逃げ出して行つてしまつたのよ。
梅龍の話 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
しまひにはお栄は堅く袖に取縋とりすがらうとする文ちやんの手を払つて、あちこちの部屋の内を逃げて歩いた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
儉約な祖母おばあさんはそのソップかすへ味を附けて自分等にも食はせたが、しまひにはそのにほひが鼻へ着いて、誰も食ふ氣に成れなかつた。
はじめからしまひまで間違まちがつてる』と斷乎きつぱり芋蟲いもむしひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
しまひには銀さんも私も逃げてばかり居たものですから、金米糖こんぺいたうを褒美に呉れるから叩けとか、按摩賃を五厘づゝ遣るから頼むとか言ひました。
こんなふうはなしをしてゐたら、おしまひには喧嘩けんくわになつてしまひませう。
お母さん達 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
牝牛めうし小鳥ことりは、一生いつしやうけんめいにならひましたが、それでもおぼえられないのでおしまひにはいやになつてしまひました。
お母さん達 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
でね、一ばんしまひわたしよろしくとさうつておれよ。
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
二階では話がはずんで、まだこれから根岸の伯母さんの方へ廻り外にもう一軒礼に寄らなければならないところが有るのにと、しまひにはお節が心配し始めたほどで有つた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私達はしまひにはある恐怖に襲はれたやうにして急いでそこから出て来た。
あさぢ沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「早く取れ、もうおしまひだ、あんまり風の吹かぬ前に。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
どもりの真似をするとしまひには吃になつて了ふ。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
で、しまひにはいつもこんな事を言つて笑つたものだ。
しまひにはそれを言ひ始めると、いやな顔をして
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
……それが代がはりのたんびに、田なら田賣つて税にしてたんでは、しまひには身代が無いやうになるがな。……身代なんて不正わるいもんやさかい、無いやうにしてやろちうんなら、こら別やけんど。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
その娘が線路番人に腕力でぢ伏せられて——しまひには娘の方から番人と夫婦に成りたいといふことを親のもとへ言ひ込んで来て、到頭土地にもられずに主人の家を飛出したといふ話を書いた。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
今日は日比谷の散歩やら、芝居の立見やら、滿つまらなく日を暮して、おしまひに床屋へ入込はいりこんで今まで油を賣つてゐたのであるが、氣がついて見ると、腹はもうかみつくやうにつてゐる。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
二人はやゝ暫く黙つて居た。辰馬は何服も/\煙草ばかり吸つて居た。湯村はゾラの小説を取つて表紙をけたり、広告を見たり、妙に落着かない様子を見せて居た。辰馬はしまひの灰殻を火鉢の縁へ強く叩いて、
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
………それからしまひに、綺麗な衣服きものを着た兄貴のお嫁さんが、何だか僕のお嫁さんのやうに思はれて来ましてねえ。僕はまだ嫁なんか貰ふ筈ぢやなかつたがと思つてるうちに、何時の間にか眠つちやつたんです。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しまひに息苦しく成つて来た。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
お時はいつでもしまひに、
反古 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
猿田彦さるだひこが通り、美くしく化粧したお稚児が通り、馬に乗つた禰宜ねぎが通り、神馬しんめが通り、宮司の馬車が通り、勅使が通り、行列はしまひになつたが、神輿みこしはまだ大和橋を渡つたとか渡らぬとか群衆がいつて居る。
住吉祭 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
感慨無量だツたね。……真黒な雲の間から時々片破月かたわれづきの顔を出すのが、恰度やつれた母の顔の様ぢやないか。……母を思へば今でも泣きたくなるが。……しまひにや山も川も人間の顔もゴチヤ交ぜになつて、胸の中が宛然まるで、火事と洪水と一緒になツた様だ。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『感慨無量だツたね。……眞黒な雲の間から時々片破月の顏を出すのが、恰度やつれた母の顏の樣ぢやないか。……母を思へば今でも泣きたくなるが。……しまひにや山も川も人間の顏もゴチャ交ぜになつて、胸の中が宛然さながら、火事と洪水と一緒になッた樣だ。……………僕は一晩泣いたよ、枕にして居た帆綱の束に噛りついて泣いたよ。』
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)