或新年の小説評あるしんねんのしょうせつひょう
○ おくればせに新年と二月の小説を飛び/\に読んで見た。 正宗君の『催眠薬を飲むまで』は、またいつもの同じ題材だと思ひ/\読んで行つたが、最後の二頁に行つて、がらりと引くりかへされた。流石だと思つた。かういふ風に少年の自殺を見た形も面白いと …