“終（は）” の例文
其夜十一時過ぎ若竹が終（は）ねてぞろ／＼と人の出る中に十風夫婦と三藏とが居る。「塀和さん行き度くは無いの？」と三丁目の角を曲る時に細君は笑ひ乍らいふ。
俳諧師 (旧字旧仮名) ／ 高浜虚子(著)
竹乘りの玉之助は、太夫元の權次郎と少し離れた裏口で立話をしてゐると、丁度騷ぎが起つたと言ふよ、——權次郎は毎日二度晝少し過ぎて、夜の興行が終（は）ねる頃樣子を見に來るんだ
銭形平次捕物控：118 吹矢の紅 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
竹乗りの玉之助は、太夫元の権次郎と少し離れた裏口で立ち話をしていると、ちょうど騒ぎが起ったと言うよ、——権次郎は毎日二度昼少し過ぎて、夜の興行が終（は）ねる頃様子を見に来るんだ
銭形平次捕物控：118 吹矢の紅 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)