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終
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はて
ふりがな文庫
“
終
(
はて
)” の例文
凡
(
す
)
べて
神聖
(
しんせい
)
な
物
(
もの
)
の
終
(
はて
)
は
悦
(
よろこび
)
に
在
(
あ
)
る。われらが
主
(
しゆ
)
の
君
(
きみ
)
はこの
紅
(
あか
)
い
茨
(
いばら
)
の
上
(
うへ
)
に、このわが
口
(
くち
)
に、わが
貧
(
まづ
)
しい
言葉
(
ことば
)
にも
宿
(
やど
)
つていらせられる。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
源叔父が紀州をその家に引取りたりということ知れわたり、伝えききし人初めは
真
(
まこと
)
とせず次に呆れ
終
(
はて
)
は笑わぬものなかりき。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
何の御用と問はれて稍〻、
躊躇
(
ためら
)
ひしが、『
今宵
(
こよひ
)
の御宴の
終
(
はて
)
に春鶯囀を舞はれし
女子
(
をなご
)
は、何れ中宮の
御内
(
みうち
)
ならんと見受けしが、名は何と言はるゝや』
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
奥州の
終
(
はて
)
から九州にまで流布したこの炭焼長者の伝説が、農夫でも、商人でもなくて、特に炭焼だという点に自分は特別の興味を感ずるものである。
炭焼長者譚:系図の仮托と民族の改良
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
この時伊耶那岐の命
大
(
いた
)
く歡ばして詔りたまひしく、「吾は子を生み生みて、生みの
終
(
はて
)
に、三柱の
貴子
(
うづみこ
)
を得たり」と詔りたまひて、すなはちその
御頸珠
(
みくびたま
)
の玉の緒ももゆらに取りゆらかして
一八
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
今こそは、夏の
來
(
こ
)
ぬ
間
(
ま
)
の
終
(
はて
)
の
夜
(
よる
)
。
カンタタ
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
あなや、また
瘧
(
ぎやく
)
病
(
や
)
む
終
(
はて
)
の
顫
(
ふるひ
)
して
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
冬はいま
終
(
はて
)
のいぶきか
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
わが夢の
終
(
はて
)
をも問はず
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
城山の
麓
(
ふもと
)
にて
撞
(
つ
)
く鐘雲に響きて、屋根瓦の
苔
(
こけ
)
白きこの町の
終
(
はて
)
より
終
(
はて
)
へともの哀しげなる音の漂う様は
魚
(
うお
)
住まぬ
湖水
(
みずうみ
)
の
真中
(
ただなか
)
に石一個投げ入れたるごとし。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そして東北は奥州津軽の
終
(
はて
)
から、西南は九州豊後のこの真野の長者にまで、その噺が広がっているので、そのお噺としての筋合は極めてたわいもないものであるが
炭焼長者譚:系図の仮托と民族の改良
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
わが世の
終
(
はて
)
の日数の経ちゆく如く、この痩せ細つたる手指をそうて、わが
指金
(
ゆびがね
)
も
滑
(
すべ
)
り落ちる。
法王の祈祷
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
細太刀の輕さに風雅の銘を打ちたる六波羅武士の腸をば一指の舞に
溶
(
とろか
)
したる彼の少女の、滿座の
秋波
(
しうは
)
に送られて
退
(
まか
)
り出でしを此夜の宴の
終
(
はて
)
として、人々思ひ思ひに退出し、中宮もやがて
還御
(
くわんぎよ
)
あり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
凄まじ、この生み
終
(
はて
)
の神
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
凄まじ、この生み
終
(
はて
)
の神
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
終
常用漢字
小3
部首:⽷
11画
“終”を含む語句
始終
終夜
終日
臨終
終局
最終
終焉
終始
終了
始中終
終末
終宵
終幕
命終
末始終
終生
初中終
終身
終極
一部始終
...