はね)” の例文
こんなのを薄暗い処を通って段々見て行くと、最後に人形が引抜ひきぬきになって、人間が人形の胴の内に入って目出たく踊ってはねになるというのが多かったようです。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
僕等は其夜、鈴木主水もんどの講談を聞きましたが席がはねるや外に出ると、二三人の人が黒田下の交番の方を目がけて小走りに走るので、何事が初まつたかと、僕等も其後について走りました。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)