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幾許
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いかばかり
ふりがな文庫
“
幾許
(
いかばかり
)” の例文
母子の為には
幾許
(
いかばかり
)
の
幸
(
さいはひ
)
なりけん。彼は貫一に就いて半点の疑ひをも
容
(
い
)
れず、唯
饜
(
あ
)
くまでも
娧
(
いとし
)
き宮に心を
遺
(
のこ
)
して行けり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
法律は鉄腕の如く雅之を
拉
(
らつ
)
し去りて、
剰
(
あまつ
)
さへ
杖
(
つゑ
)
に離れ、涙に
蹌
(
よろぼ
)
ふ老母をば道の
傍
(
かたはら
)
に
踢返
(
けかへ
)
して顧ざりけり。
噫
(
ああ
)
、母は
幾許
(
いかばかり
)
この子に思を
繋
(
か
)
けたりけるよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
大いなるダイアモンドか、
幾許
(
いかばかり
)
大いなるダイアモンドも、宮は人の心の最も小き誠に値せざるを既に知りぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“幾許”の意味
《形容動詞》
数、量、程度などの不明であること。それを表す漢語に同じ意味を有する副詞の和語を当てる。
(出典:Wiktionary)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
許
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“幾許”で始まる語句
幾許人
幾許/\