“竈辺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かまどへん33.3%
かまどべ33.3%
そうへん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アそれには及ばずとて竈辺かまどへんの木炭片を採り、その人の肖顔にがおを壁に画く。その画成らざるに早王はその誰たるを認めたという。似た例は東洋にもあり。
家をまもり盗をふせぎ、風雨に苦しんで残食と骨ばかりけ、時としては何一つ食わず、それに猫は常に飽食して竈辺かまどべに安居するは不公平ならずやと怒る。
しかして身は田閭でんりょに帰り、茅屋ぼうおくに住し、掌大の田園を耕し、開散みずから安んずるもののごとし。おりしも氏は竈辺そうへんきょ蕪菁ぶせいを煮つつありたるに敵国の使者来たり巧言もって黄金を贈る。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)