“そうへん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宗徧66.7%
竈辺33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいつはいつかも話したとおり例の山田宗徧そうへんの弟子で、やはりぼく一(上野介の符牒ふちょう)の邸へ出入りをしている、茶会さかいでもある時は、師匠のおともをして行って
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
当月十四日、大友近江守どのお招きのうえ、茶会のおもよおし有之これあり四方庵よもあん宗徧そうへん宗匠にも出席のはずに候
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深川の高橋のほとりに、山田宗徧そうへん住居すまいがあった。川を裏庭へ取り入れて、閑雅かんがな趣きを凝してある。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石橋を叩いて渡るほど大事の上にも大事を取る内蔵助は、今日になっても、なお、念を入れて、同志の一人に茶入を持たせて、わざと深川高橋の四方庵宗徧そうへんへ使いをやり
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかして身は田閭でんりょに帰り、茅屋ぼうおくに住し、掌大の田園を耕し、開散みずから安んずるもののごとし。おりしも氏は竈辺そうへんきょ蕪菁ぶせいを煮つつありたるに敵国の使者来たり巧言もって黄金を贈る。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)