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竈
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へつつひ
ふりがな文庫
“
竈
(
へつつひ
)” の例文
しごきの
縮緬
(
ちりめん
)
裂いて
襷
(
たすき
)
凛々敷
(
りゝしく
)
あやどり、ぞろりとしたる
裳
(
もすそ
)
面倒と、クルリ
端折
(
はしを
)
つてお花の水仕事、兼吉の母は
彼方
(
あちら
)
向いて
竈
(
へつつひ
)
の下せゝりつゝあり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
家
(
うち
)
へ入ると、通し庭の
壁側
(
かべぎは
)
に据ゑた小形の
竈
(
へつつひ
)
の前に小さく
蹲
(
しやが
)
んで、
干菜
(
ほしな
)
でも煮るらしく、鍋の下を焚いてゐた母親が
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其の大事な火、高價な灰の入つてゐる爐へ、目見えに來たばかりの下女お駒が、
竈
(
へつつひ
)
の下の焚き落しを十能に山盛り入れた時の騷ぎは、今でも鮮かに自分の眼に殘つてゐる。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
宜道
(
ぎだう
)
が
竈
(
へつつひ
)
の
火
(
ひ
)
を
消
(
け
)
して
飯
(
めし
)
をむらしてゐる
間
(
あひだ
)
に、
宗助
(
そうすけ
)
は
臺所
(
だいどころ
)
から
下
(
お
)
りて
庭
(
には
)
の
井戸端
(
ゐどばた
)
へ
出
(
で
)
て
顏
(
かほ
)
を
洗
(
あら
)
つた。
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
にはすぐ
雜木山
(
ざふきやま
)
が
見
(
み
)
へた。
其
(
その
)
裾
(
すそ
)
の
少
(
すこ
)
し
平
(
たひら
)
な
所
(
ところ
)
を
拓
(
ひら
)
いて、
菜園
(
さいゑん
)
が
拵
(
こしら
)
えてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
昨夜来たばかりの彼女は珍らしく今朝から老母に代つて早起して
甲斐々々
(
かひ/″\
)
しく
絣
(
かすり
)
の
鯉口
(
こひぐち
)
の上つ張りを着て、心持寝乱れの赤い手柄の丸髷に
姉
(
あね
)
さん
冠
(
かぶ
)
りをして、引窓の下の薄明るい
竈
(
へつつひ
)
の前に
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
“竈(かまど)”の解説
かまど(竈)は、穀物や食料品などを加熱調理する際に火を囲うための調理設備。
(出典:Wikipedia)
竈
漢検準1級
部首:⽳
21画
“竈”を含む語句
土竈
竈馬
焼竈
竈辺
塩竈
病竈
竈山
瓦斯竈
竈場
大竈
石竈
竈神
庭竈
炭焼竈
泥竈
竈河岸
炭竈
土泥竈
七竈
竈屋
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