“泥竈”の読み方と例文
読み方割合
へっつい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふらふらと引窓ひきまどの下へ行ったのである。夕方の星が、四角な狭い口から白っぽく見えた。春作は、引窓の綱にすがって、泥竈へっついの上に乗った。
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
猫が、泥竈へっついの下から、矢みたいに、奥へ逃げこんで来たかと思うと、西陽のさしている勝手の障子ががらっと開いて
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
表口で、雇い男と老婆としよりが、明日あした赤飯こわめし泥竈へっついにかけてしていた。そこから赤いまきの火がゆらいで来る。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)