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竈
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へつゝひ
ふりがな文庫
“
竈
(
へつゝひ
)” の例文
いつでも庭に立つて庭の
竈
(
へつゝひ
)
にかゝつてゐる釜の處へ往來してお給仕をするのが女中のお常の役目である。お常の差支へる時は令孃が代る。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
賽錢箱は錢を入れる道具だ。覗いて見るとバラ錢が少し底の方にある。
竈
(
へつゝひ
)
や佛壇に金を隱すなら誰でも氣が付くが、賽錢箱までは思ひも寄らない
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一に武士道、二に小猫の尻つ尾、三に
竈
(
へつゝひ
)
の油虫……すべて女の嫌ひなものは滅びてゆく世の中である。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
臺所の
竈
(
へつゝひ
)
の下で燒いてしまつたさうでござります。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
三藏が歸る時分に庭の
竈
(
へつゝひ
)
の前に居たお常は戸の透きから見送つてそのションボリと淋し氣に歸つて行く三藏の後姿を哀れに思ふ。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
私の
夫
(
をつと
)
玄策
(
げんさく
)
に取り入り、娘のお直を
騙
(
だま
)
して養子に入り、夫玄策の死んだ後は、この朝井家の
株
(
かぶ
)
から家から、
竈
(
へつゝひ
)
の下の灰までも自分のものにした上、三年經たないうちに
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かういう神様の傑作も、
竈
(
へつゝひ
)
の前へ置きつ放しにしておくと、
何時
(
いつ
)
となく
煤
(
すゝ
)
ばんで来る。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
庫裡
(
くり
)
の八疊の床の間には、濡れた千兩箱を三つ置いて、少し
汚點
(
しみ
)
になつた跡が今でも判りますが、押入にも、納戸にも、床下にも、天井裏にも、
須彌壇
(
しゆみだん
)
の下にも、
位牌堂
(
ゐはいだう
)
にも、
竈
(
へつゝひ
)
の下にも
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
竈
(
へつゝひ
)
の中に、こんなものがありましたよ」
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
飛んでもねえ、
竈
(
へつゝひ
)
横町の
上總屋
(
かずさや
)
ですよ。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
竈
(
へつゝひ
)
の中から飛出したやうだぜ」
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“竈(かまど)”の解説
かまど(竈)は、穀物や食料品などを加熱調理する際に火を囲うための調理設備。
(出典:Wikipedia)
竈
漢検準1級
部首:⽳
21画
“竈”を含む語句
土竈
竈馬
焼竈
竈辺
塩竈
病竈
竈山
瓦斯竈
竈場
大竈
石竈
竈神
庭竈
炭焼竈
泥竈
竈河岸
炭竈
土泥竈
七竈
竈屋
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