トップ
>
竈
>
へツつひ
ふりがな文庫
“
竈
(
へツつひ
)” の例文
……
竈
(
へツつひ
)
の
角
(
かど
)
に、らくがきの
蟹
(
かに
)
のやうな、
小
(
ちひ
)
さなかけめがあつた。それが
左
(
ひだり
)
の
角
(
かど
)
にあつた。が、
陽炎
(
かげろふ
)
に
乘
(
の
)
るやうに、すつと
右
(
みぎ
)
の
角
(
かど
)
へ
動
(
うご
)
いてかはつた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
厨房
(
だいどころ
)
に
居
(
ゐ
)
るもので
嚏
(
くさめ
)
をしないのは
只
(
たゞ
)
料理人
(
クツク
)
と、それから
竈
(
へツつひ
)
の
上
(
うへ
)
に
坐
(
すわ
)
つて、
耳
(
みゝ
)
から
耳
(
みゝ
)
まで
剖
(
さ
)
けた
大
(
おほ
)
きな
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
いて、
齒
(
は
)
を
露出
(
むきだ
)
して
居
(
ゐ
)
た一
疋
(
ぴき
)
の
大猫
(
おほねこ
)
ばかりでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
泉
(
いづみ
)
が、
又
(
また
)
はじめたぜ。」その
唯
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
つの
怪談
(
くわいだん
)
は、
先生
(
せんせい
)
が十四五の
時
(
とき
)
、うらゝかな
春
(
はる
)
の
日中
(
ひなか
)
に、
一人
(
ひとり
)
で
留守
(
るす
)
をして、
茶
(
ちや
)
の
室
(
ま
)
にゐらるゝと、
臺所
(
だいどころ
)
のお
竈
(
へツつひ
)
が
見
(
み
)
える。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
唯
(
たゞ
)
それだけだよ。しかし
今
(
いま
)
でも
不思議
(
ふしぎ
)
だよ。」との
事
(
こと
)
である。——
猫
(
ねこ
)
が
窓
(
まど
)
を
覗
(
のぞ
)
いたり、
手拭掛
(
てぬぐひかけ
)
が
踊
(
をど
)
つたり、
竈
(
へツつひ
)
の
蟹
(
かに
)
が
這
(
は
)
つたり、ひよいと
賽
(
さい
)
を
振
(
ふ
)
つて
出
(
で
)
たやうである。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
素
(
す
)
ばらしい
竈
(
へツつひ
)
を二ツ
並
(
なら
)
べて一
斗飯
(
とうめし
)
は
焚
(
た
)
けさうな
目覚
(
めざま
)
しい
釜
(
かま
)
の
懸
(
かゝ
)
つた
古家
(
ふるいへ
)
で。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“竈(かまど)”の解説
かまど(竈)は、穀物や食料品などを加熱調理する際に火を囲うための調理設備。
(出典:Wikipedia)
竈
漢検準1級
部首:⽳
21画
“竈”を含む語句
土竈
竈馬
焼竈
竈辺
塩竈
病竈
竈山
瓦斯竈
竈場
大竈
石竈
竈神
庭竈
炭焼竈
泥竈
竈河岸
炭竈
土泥竈
七竈
竈屋
...