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過
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すぎ
ふりがな文庫
“
過
(
すぎ
)” の例文
拝啓昨今御病床六尺の記二、三寸に
過
(
すぎ
)
ず
頗
(
すこぶ
)
る不穏に
存候間
(
ぞんじそうろうあいだ
)
御見舞申上候
達磨儀
(
だるまぎ
)
も盆頃より
引籠
(
ひきこも
)
り
縄鉢巻
(
なわはちまき
)
にて
筧
(
かけい
)
の滝に
荒行中
(
あらぎょうちゅう
)
御無音
(
ごぶいん
)
致候
(
いたしそうろう
)
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
拝啓昨今御病床六尺の記二、三寸に
過
(
すぎ
)
ず
頗
(
すこぶ
)
る不穏に
存候間
(
ぞんじそうろうあいだ
)
御見舞申上候
達磨
(
だるま
)
儀も盆頃より引籠り
縄鉢巻
(
なわはちまき
)
にて
筧
(
かけひ
)
の滝に荒行中
御無音致候
(
ごぶいんいたしそうろう
)
。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
墓原
(
はかはら
)
へ出たのは十二時
過
(
すぎ
)
、それから、ああして、ああして、と
此処
(
ここ
)
まで
来
(
き
)
た
間
(
あいだ
)
のことを心に繰返して、
大分
(
だいぶん
)
の時間が
経
(
た
)
ったから。
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
(
ひ
)
ト月過ぎ
二
(
ふ
)
タ月
過
(
すぎ
)
ても
此
(
この
)
恨
(
うらみ
)
綿々
(
めんめん
)
ろう/\として、
筑紫琴
(
つくしごと
)
習う
隣家
(
となり
)
の
妓
(
こ
)
がうたう唱歌も我に引き
較
(
くら
)
べて絶ゆる事なく悲しきを、コロリン
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
お定にとつては、無論
思設
(
おもひもう
)
けぬ相談ではあつたが、然し、盆
過
(
すぎ
)
のがつかりした心に源助を見た娘には、必ずしも全然縁のない話でもない。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
助「そりゃア親方が丹誠をして
拵
(
こさ
)
えたのだから少しぐらいの事では毀れもしまいが、此の
才搥
(
さいづち
)
で
擲
(
なぐ
)
って毀れないとは
些
(
ちっ
)
と
高言
(
こうげん
)
が
過
(
すぎ
)
るようだ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
凡
(
およ
)
そ
本年
(
ほんねん
)
の一
月
(
ぐわつ
)
十
日
(
か
)
過
(
すぎ
)
には
解禁後
(
かいきんご
)
の
推定相場
(
すゐていさうば
)
である四十九
弗
(
ドル
)
四
分
(
ぶん
)
の一
乃至
(
ないし
)
四十九
弗
(
ドル
)
八
分
(
ぶん
)
の三
迄
(
まで
)
は
騰貴
(
とうき
)
することは
確
(
たしか
)
に
算定
(
さんてい
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
それはさておき、今、文代と例の怪人物とは、両側に満開の桜の山をしつらえた、義経千本桜の生人形の場面を通り
過
(
すぎ
)
ていた。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
過
(
すぎ
)
し
年
(
とし
)
北国より人ありて
拳
(
こぶし
)
の大さの
夜光
(
やくわう
)
の玉あり、よく一
室
(
しつ
)
を
照
(
てら
)
す、よき
価
(
あたひ
)
あらば
売
(
うら
)
んといひしかば、
即座
(
そくざ
)
に其人に
托
(
たく
)
して
曰
(
いはく
)
、其玉
求
(
もとめ
)
たし
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
連て訴へしが番頭は進み出私しは油町伊勢屋三郎兵衞名代喜兵衞と申
者
(
もの
)
に
御座
(
ござ
)
候
主人
(
しゆじん
)
店先
(
みせさき
)
へ一昨夜九ツ
時
(
どき
)
過
(
すぎ
)
此法師
(
このほふし
)
來り戸を叩きて一夜の宿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
広島の人という。三人声かけあいて登るに道けわしければ汗は滝なして降る。薄暗きに華厳の滝をのぞきつ七時
過
(
すぎ
)
中禅寺湖畔の旅籠屋に入る。
滝見の旅
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
醉へば醉ふ程おしやべりになるおつさんは、長
過
(
すぎ
)
てあつかひ
惡
(
にく
)
い舌で
上下
(
うへした
)
の唇をなめながら、くどくど繰返して自慢をする。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
九時
過
(
すぎ
)
にそつと寄つて戸から
覗
(
のぞ
)
くと桃色の
寝衣
(
ねまき
)
を着た二十四五の婦人が腰を掛けて金髪を梳いて居た。
夜明
(
よあけ
)
の光で見た通りの美しい人である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
従つて、自分と平岡の隔離は、
今
(
いま
)
の自分の
眼
(
まなこ
)
に訴へて見て、尋常一般の径路を、ある点迄進行した結果に
過
(
すぎ
)
ないと見傚した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
市中の電車に乗って
行先
(
ゆくさき
)
を急ごうというには
乗換場
(
のりかえば
)
を
過
(
すぎ
)
る
度
(
たび
)
ごとに
見得
(
みえ
)
も
体裁
(
ていさい
)
もかまわず人を突き
退
(
の
)
け
我武者羅
(
がむしゃら
)
に飛乗る
蛮勇
(
ばんゆう
)
がなくてはならぬ。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
夜十二時
過
(
すぎ
)
でもあったか、
難波橋
(
なにわばし
)
の上に来たら、
下流
(
かわしも
)
の方で
茶船
(
ちゃぶね
)
に
乗
(
のっ
)
てジャラ/\三味線を鳴らして騒いで居る奴がある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
然
(
しか
)
るに
天保
(
てんぽう
)
四年
癸
(
みずのと
)
巳
(
み
)
の
歳
(
とし
)
十二月二十六日の
卯
(
う
)
の刻
過
(
すぎ
)
の事である。当年五十五歳になる、
大金奉行
(
おおかねぶぎょう
)
山本
三右衛門
(
さんえもん
)
と云う老人が、
唯
(
ただ
)
一人すわっている。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
でもそうすると亀の方が大きくなり
過
(
すぎ
)
て、兎が居眠りしないでも亀の方が
駈
(
かけ
)
っこに
勝
(
かち
)
そうだった。だから困っちゃった。
碁石を呑んだ八っちゃん
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
駒之助の愛情とその物狂ひを写せるところ真に迫りて、露伴が悟り
過
(
すぎ
)
たる恋愛よりも面白し。諷刺を離れ、冷罵を離れたるところ、
斯般
(
しはん
)
の妙趣あり。
「油地獄」を読む:(〔斎藤〕緑雨著)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
実験室の扉が午後九時五分
過
(
すぎ
)
に開放された儘、放置されたため、室内の三計器は屋外の気温、気圧、湿度と一致するに至ったものだろうと思います。
赤耀館事件の真相
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それらの用事を皆済ましてちょうど午後四時
過
(
すぎ
)
に、私が属して居るジェ・ターサンの大本堂に参詣して燈明を上げ、供養物も供えそして釈尊の前にて
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「ええ。そう。今じゃ全くの赤の他人でしょう。ですからそのつもりでいらっしゃい。それからの御相談は、何もかも来月の十日
過
(
すぎ
)
にお願いしますわ」
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
おいと
答
(
こた
)
へて
米
(
こめ
)
かし
桶
(
をけ
)
に
量
(
はか
)
り
出
(
だ
)
すほどの
惚
(
の
)
ろさ、
斯
(
か
)
くて
終
(
おは
)
らば
千歳
(
ちとせ
)
も
美
(
うつ
)
くしき
夢
(
ゆめ
)
の
中
(
なか
)
に
過
(
すぎ
)
ぬべうぞ
見
(
み
)
えし。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこへ五十
過
(
すぎ
)
くらいの洋服の人が出て来ました。主人でしょう。黒い
切
(
きれ
)
を
被
(
かぶ
)
って、何かと
手間取
(
てまど
)
ります。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
次第に奥様は
短気
(
きみじか
)
にも御成なさいました。旦那様は物事が
精密
(
こまか
)
過
(
すぎ
)
て、何事にもこの御気象が
随
(
つ
)
いて廻るのですから、奥様はもう
煩
(
うるさ
)
いという御顔色をなさるのでした。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
尚
(
なお
)
も太吉は立って水車場の方を見ていると、裏の山から飛んで来た
鳶
(
とび
)
が頭の上を
過
(
すぎ
)
たが、
軽
(
かろ
)
く、
急
(
せわ
)
しげに翼を
刻
(
きざ
)
んで、低く
渓
(
たに
)
に舞い下って水車場近くの枯木に止った。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一度は
坐
(
すわ
)
っても見るのだが、今日は
止
(
よ
)
すといって机の方へ向ってしまう。年賀にいってその話を聞いて来たのであるが、二月
過
(
すぎ
)
になっても、一枚も画が出来ていない。
九谷焼
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
といって二十日も一月も晴天が続くと川の水が減少して鮎の
住
(
す
)
み
場
(
ば
)
が
狭
(
せま
)
くなりますのに硅藻が
余
(
あま
)
り
生長
(
せいちょう
)
し
過
(
すぎ
)
て
硬
(
こわ
)
くなりますから鮎はやっぱり餌に飢て味が悪くなります。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
其後石は
安然
(
あんぜん
)
に雲飛の
内室
(
ないしつ
)
に
祕藏
(
ひざう
)
されて其
清秀
(
せいしう
)
の
態
(
たい
)
を
變
(
かへ
)
ず、
靈妙
(
れいめう
)
の
氣
(
き
)
を
失
(
うしな
)
はずして
幾年
(
いくねん
)
か
過
(
すぎ
)
た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
京都
(
きょうと
)
に
居
(
お
)
った時分にもあった、四年ばかり前だったが、冬の事で、ちらちら小雪が降っていた
真暗
(
まっくら
)
な晩だ、夜、
祇園
(
ぎおん
)
の
中村楼
(
なかむらろう
)
で宴会があって、もう茶屋を出たのが十二時
過
(
すぎ
)
だった
狸問答
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
天葢
(
てんがい
)
というても
兩端
(
りやうたん
)
が
蕨
(
わらび
)
のやうに
捲
(
まか
)
れた
狹
(
せま
)
い
松板
(
まついた
)
を二
枚
(
まい
)
十
字
(
じ
)
に
合
(
あは
)
せたまでのものに
過
(
すぎ
)
ない
簡單
(
かんたん
)
なものである。
煤
(
すゝ
)
けた
壁
(
かべ
)
には
此
(
こ
)
れも
古
(
ふる
)
ぼけた
赤
(
あか
)
い
曼荼羅
(
まんだら
)
の
大幅
(
おほふく
)
が
飾
(
かざり
)
のやうに
掛
(
か
)
けられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さうしてお
剰
(
まけ
)
に、阿父さんから十分に訳を言つて、頭を
低
(
さ
)
げないばかりにして頼んだのぢやないかね。だから
此方
(
こつち
)
には少しも無理は無い
筈
(
はず
)
だのに、貫一が
余
(
あんま
)
り身の程を知らな
過
(
すぎ
)
るよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
七月三十一日午後六時
過
(
すぎ
)
の事、阪神電車の梅田停留場から神戸行の電車に乗込んだ。
鈴
(
ベル
)
が鳴つて電車がこれから出かゝらうとした時、席の真中程から
慌
(
あわたゞ
)
しく
衝立
(
つゝた
)
ち上つた若い男がある。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それでその折は
過
(
すぎ
)
てしまったのでしたが、翌朝になると祖母の
処
(
ところ
)
へ、その母親が顔色をかえてきて言うには、
昨夜
(
ゆうべ
)
あれから間もなく、外で大変な風の音がしたと思うと、仏壇の
位牌
(
いはい
)
もなにもかも
人魂火
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その
言
(
げん
)
に
曰
(
いわく
)
、そもそもわが国王は東方の天主教を保護するの説を唱えて信教の念を飾るといえども、その実は、わずかに
外貌
(
がいぼう
)
の虚飾に
過
(
すぎ
)
ざるのみ。ゆえにこの事態に徹底せざる徒をして迷わしむ。
「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)
(新字新仮名)
/
ロバート・フィリモア
(著)
ジオンの
戦
(
たたかい
)
は
酣
(
たけなわ
)
なるに我は用なき
兵
(
つわもの
)
なれば独り内に坐して
汗馬
(
かんば
)
の東西に走るを見、
矢叫
(
やさけび
)
の声、太鼓の音をただ遠方に聞くに
過
(
すぎ
)
ず、我は世に立つの望み絶えたり、また未来に持ち行くべき善行なし
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
「それはさっき申上げた通り、二時十分
過
(
すぎ
)
位です」
琥珀のパイプ
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
藪入のまたいで
過
(
すぎ
)
ぬ
凧
(
たこ
)
の糸
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
朝の内に
月代
(
さかやき
)
、
沐浴
(
ゆあみ
)
なんかして、家を出たのは
正午
(
ひる
)
過
(
すぎ
)
だったけれども、
何時
(
いつ
)
頃薬師堂へ参詣して、
何処
(
どこ
)
を歩いたのか、どうして寝たのか。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
過
(
すぎ
)
し
年
(
とし
)
北国より人ありて
拳
(
こぶし
)
の大さの
夜光
(
やくわう
)
の玉あり、よく一
室
(
しつ
)
を
照
(
てら
)
す、よき
価
(
あたひ
)
あらば
売
(
うら
)
んといひしかば、
即座
(
そくざ
)
に其人に
托
(
たく
)
して
曰
(
いはく
)
、其玉
求
(
もとめ
)
たし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
七日が
過
(
すぎ
)
ると土手の甚藏が
賭博
(
ばくち
)
に負けて
素
(
す
)
っ
裸体
(
ぱだか
)
になり、寒いから
犢鼻褌
(
ふんどし
)
の上に馬の腹掛を
引掛
(
ひっか
)
けて妙な
形
(
なり
)
に成りまして、お賤の処へ参り
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼の
今
(
いま
)
の気分は、彼に
時々
(
とき/″\
)
起
(
おこ
)
る
如
(
ごと
)
く、総体の
上
(
うへ
)
に一種の暗調を帯びてゐた。だから
余
(
あま
)
りに
明
(
あか
)
る
過
(
すぎ
)
るものに接すると、其矛盾に堪えがたかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
現代官僚の教育は常に
孔孟
(
こうもう
)
の教を尊び忠孝仁義の道を説くと聞いているが、お茶の水を
過
(
すぎ
)
る度々「
仰高
(
ぎょうこう
)
」の二字を掲げた
大成殿
(
たいせいでん
)
の表門を仰げば
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「すこし面白
過
(
すぎ
)
て弱るんだ。あいつは物好きで三田公に惚れてやあがるんだぜ。此間の晩も俺をだしにつかつて、泊つてゐきやあがつたんだらう。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
ふと目が覚めて時計を見ると八時
過
(
すぎ
)
であつたから私は戸を
開
(
あ
)
けて廊下へ出た。四つ目の室に斎藤氏が居る。
其
(
その
)
前へ
行
(
ゆ
)
くと氏が見附けて
直
(
す
)
ぐ出て来た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
『ハイ。』と、生徒の方も嬉しさうに
莞爾
(
につこり
)
して、活溌に一礼して出て行く。健の
恁麽
(
こんな
)
訓導方
(
しつけかた
)
は、尋常二年には余りに
厳
(
きび
)
し
過
(
すぎ
)
ると他の教師は思つてゐた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
扨て傳吉は
其夜
(
そのよ
)
亥刻
(
よつ
)
過
(
すぎ
)
に我が家へ歸りければ女房叔母ともに出で立ち今御歸りなされしや金子は如何にと
尋
(
たづ
)
ぬるに傳吉
然
(
され
)
ばお專殿は留守にて分らず歸りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かみなびの神より
板
(
いた
)
にする杉のおもひも
過
(
すぎ
)
ず恋のしげきに、という万葉巻九の歌によっても知られるが、後にも「琴の板」というものが杉で造られてあって
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
看護当番として午後二時少し
過
(
すぎ
)
たと思う時分に予は根岸庵に参った、今日はどんな様子か知らんと思う念が胸に
満
(
みち
)
ているから、まず母堂や律様の
挨拶
(
あいさつ
)
振りでも
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それも海へ入るというよりは其辺の海岸をスケッチブック片手に歩き廻っているに
過
(
すぎ
)
ませんでした。
赤い部屋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
“過”を含む語句
過失
通過
過日
過去
過般
看過
経過
行過
過言
過程
過誤
經過
打過
過多
好過
遣過
擦過傷
過激
過不及
正午過
...