“中村楼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかむらや50.0%
なかむらろう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
欄干てすりに片手載せて、あなたちょいと御覧なさいと小歌が云うのを、貞之進は立ちもせず振向けば、水にも雲が映って居るというだけのことで、先刻さきがた小歌が出て居た中村楼なかむらやのき
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
京都きょうとった時分にもあった、四年ばかり前だったが、冬の事で、ちらちら小雪が降っていた真暗まっくらな晩だ、夜、祇園ぎおん中村楼なかむらろうで宴会があって、もう茶屋を出たのが十二時すぎだった
狸問答 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)