“中村座”の読み方と例文
読み方割合
なかむらざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はやはり友人のドクトルと中村座なかむらざを見物した帰り途に、たしか珍竹林ちんちくりん主人とか号していたあけぼの新聞でも古顔の記者と一しょになって、日の暮から降り出した雨の中を
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
其の後天保てんぽうになって菊五郎は、堺町さかいまち中村座なかむらざ夏演戯なつしばいまた『四谷怪談』をやる事になり、新機軸を出すつもりで、幽霊の衣裳に就いて考案したが、良い考えが浮ばなかった。
幽霊の衣裳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
名人めいじん由斎ゆうさいに、こころうちちあけて、三年前ねんまえ中村座なかむらざた、八百お七の舞台姿ぶたいすがたをそのままの、生人形いきにんぎょうたのんだ半年前はんとしまえから、おせんはきょうか明日あすかと、出来できあが
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)