“珍竹林”の読み方と例文
読み方割合
ちんちくりん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はやはり友人のドクトルと中村座なかむらざを見物した帰り途に、たしか珍竹林ちんちくりん主人とか号していたあけぼの新聞でも古顔の記者と一しょになって、日の暮から降り出した雨の中を
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
江戸の昔をしのばせるような遠三味線とおじゃみせんを聞きながら、しばらく浅酌せんしゃくの趣を楽んでいると、その中に開化の戯作者げさくしゃのような珍竹林ちんちくりん主人が、ふと興に乗って、折々軽妙な洒落しゃれを交えながら
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
とにかく珍竹林ちんちくりん主人から聞いた話だけは、三浦の身にとって三考にも四考にも価する事ですから、私はその翌日すぐに手紙をやって、保養がてら約束のつりに出たいと思う日を知らせました。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)