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過
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か
ふりがな文庫
“
過
(
か
)” の例文
されど、天、宗匠に
嘉
(
か
)
するに
稀有
(
けう
)
の寿命をもってしたれば、
過
(
か
)
なかりしも、もし宗匠にして短命なりせば、いつの日誰によってかこれを
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その時、それと同時に、
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
はとんできた鷲の背なかへ乗りうつっていた——ほとんど、
電光
(
でんこう
)
一
過
(
か
)
——
目
(
ま
)
ばたきする
間
(
ま
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今
此
(
この
)
説を
為
(
な
)
す、人必ず予の過情を疑わんも、後二十余年にして
当
(
まさ
)
に其の知言にして、
生
(
せい
)
に許す者の
過
(
か
)
に
非
(
あら
)
ざるを信ずべき也。
然
(
しか
)
りと
雖
(
いえど
)
も予の生に許すところの者、
寧
(
なん
)
ぞ独り文のみならんやと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
が、そこまでのつきつめた憂いも、帰結を心に観てしまうと、
低雲
(
ていうん
)
一
過
(
か
)
、あとは迷うことなく
暢々
(
のびのび
)
としているのも彼にきわだっている性情の一面だった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
台風
(
たいふう
)
一
過
(
か
)
、喬之助はしずかに頭を下げた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「どんな大難も、一
過
(
か
)
を待てば、おのずから雲間に晴天を見せてくれる。——藤房、わしは死なぬぞ!」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山国の
遅桜
(
おそざくら
)
が、いまの一
過
(
か
)
の狂風に、どこからともなく
散々
(
さんざん
)
に花をくだち降らしていたらしい。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことに
厳粛
(
げんしゅく
)
きわまる
武神
(
ぶしん
)
武人
(
ぶじん
)
の
大行事
(
だいぎょうじ
)
、おのずから人の
襟
(
えり
)
をたださしめて、一しゅんののちは、まるで
山雨
(
さんう
)
一
過
(
か
)
して
万樹
(
ばんじゅ
)
のいろの
改
(
あらた
)
まったように、シーンと鳴りしずまったまま
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大雨
(
たいう
)
一
過
(
か
)
のおもむきである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
“過”を含む語句
過失
通過
過日
過去
過般
看過
経過
行過
過言
過程
過誤
經過
打過
過多
好過
遣過
擦過傷
過激
過不及
正午過
...