“山雨”の読み方と例文
読み方割合
さんう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私がこの前普賢ふけんのぼった時、雷雨に逢った事は既記ききしたが、山雨さんうまさに至らんとする前の普賢の印象も、長く忘るる事が出来ない。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
半里か一里ごとには肩代りしてゆくのだが、道はぬかるむばかりだし、山雨さんうは輿の御簾ぎょれんを打ッて、帝のお膝のあたりも冷たく濡れてきたにちがいない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山雨さんうまさに到らんとして、かぜろうに満つ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)