“山時雨”の読み方と例文
読み方割合
やましぐれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然に山時雨やましぐれが襲ってきた。紀久子は狼狽しながらパラソルを広げて、その中に蔦代をも引き入れた。原生樹林の底は急に薄暗くなってきた。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
突然、山時雨やましぐれが襲って来た。深林の底は急に薄暗くなった。馬車の上の人達はあわてて傘をかざした。時雨は忍びやかに原始林の上を渡り過ぎて行った。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)