“山時鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまほととぎす60.0%
やまほとゝぎす40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういえば、春過ぎて若葉の茂るのも、初鰹の味の乗って来るのも山時鳥やまほととぎすの啼き渡るのもみんなそれぞれ色々な生化学の問題とどこかでつながっているようである。
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
折しも、山時鳥やまほととぎすがわけ知り顔に、ひと声鳴くのも一層情趣があった。
薫風くんぷうに素袷の袂を吹かせて、江戸の風物は一番嬉しいときですが、仕事となると、町々の青葉にも、山時鳥やまほとゝぎすにもこだはつては居られません。
うすらぐべきよしもなくて、をうみ梅實うめおつおともそゞろさびしき幾日いくひ、をぐらきまどのあけくれに、をちかへりなく山時鳥やまほとゝぎすの、からくれなゐにはふりでねど
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)