山時鳥やまほととぎす)” の例文
そういえば、春過ぎて若葉の茂るのも、初鰹の味の乗って来るのも山時鳥やまほととぎすの啼き渡るのもみんなそれぞれ色々な生化学の問題とどこかでつながっているようである。
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
折しも、山時鳥やまほととぎすがわけ知り顔に、ひと声鳴くのも一層情趣があった。
雨そそぐ花たちばたに風すぎて山時鳥やまほととぎすくもに鳴くなり
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)