まは)” の例文
九時半に着くべき汽車が四十分程おくれたのだから、もう十時はまはつてゐる。けれども暑い時分だから町はまだ宵の口の様に賑やかだ。宿屋やどやも眼の前に二三軒ある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)