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過
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あや
ふりがな文庫
“
過
(
あや
)” の例文
それから五
人
(
にん
)
、
手分
(
てわけ
)
をして、
窟内
(
くつない
)
を
隈
(
くま
)
なく
調査
(
てうさ
)
して
見
(
み
)
ると、
遺骨
(
ゐこつ
)
、
遺物
(
ゐぶつ
)
、
續々
(
ぞく/″\
)
として
發見
(
はつけん
)
される。それを
過
(
あや
)
まつて
踏
(
ふ
)
みさうに
爲
(
す
)
る。
大騷
(
おほさは
)
ぎだ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
勤居
(
つとめゐ
)
たりしに
若氣
(
わかげ
)
の
過
(
あや
)
まちとて
不義密通
(
ふぎみつつう
)
に及びし事
薄々
(
うす/\
)
上
(
かみ
)
へも聞え
御家法
(
ごかはふ
)
に依て兩人の一命をも召さるべきの
處
(
ところ
)
同藩にて五百石を
領
(
りやう
)
し
物頭役
(
ものがしらやく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
事の
原由
(
よし
)
を尋ぬるに、旗野の先住に、
何某
(
なにがし
)
とかや
謂
(
い
)
ひし
武士
(
ものゝふ
)
のありけるが、
過
(
あや
)
まてることありて改易となり、
邸
(
やしき
)
を追はれて
国境
(
くにざかひ
)
よりぞ放たれし。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、
過
(
あや
)
まッた文三は、——実に今まではお勢を
見謬
(
みあや
)
まッていた。今となッて考えてみれば、お勢はさほど高潔でも
無
(
ない
)
。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
丁度
(
ちょうど
)
その年の四月十九日のことです。ピエールがある宴会からの帰途に
過
(
あや
)
まって自動車に
轢
(
ひ
)
かれて負傷し、その
儘
(
まま
)
不慮の死を遂げてしまったのでした。
キュリー夫人
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
▼ もっと見る
飯「静かにしろ、
他
(
ほか
)
へ洩れては
宜
(
よろ
)
しくないぞ、宮野邊源次郎めを突こうとして、
過
(
あや
)
まって平左衞門を突いたか」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
木の燃えさしがだらしなく
転
(
ころ
)
がっていて、畳の黒く焦げたのがきわだって眼につく。これは祭文読みとお作と
喧嘩
(
けんか
)
した時、
過
(
あや
)
まって取り落として燃えたのであった。
ネギ一束
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
京都清水坂の非人などのうちに、吉野法師・伊賀法師・越前法師・淡路法師等が、さしたる
過
(
あや
)
まりなきにかかわらず、長吏法師のために追放せられて、奈良坂宿へ嘆願に及んだ。
俗法師考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
「
怖
(
こは
)
がらないでねジエィン、
過
(
あや
)
まちだと分かつてますからね。
罰
(
ばつ
)
したりはしません。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
又は一点の機微に転身をやしたりけむ、
忽然
(
こつぜん
)
衝天
(
しょうてん
)
の勇を
奮
(
ふる
)
ひ起して大刀を上段
真向
(
まっこう
)
に振り
冠
(
かむ
)
り、精鋭
一呵
(
いっか
)
、電光の如く斬り込み来るを
飜
(
ひら
)
りと避けつゝ
礑
(
はた
)
と打つ。竹杖の
冴
(
さ
)
え
過
(
あや
)
またず。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
前にいう通り育の字は肉の字の上に、子供の子が転倒しているのであるから、その子供の向き方を変更させるのには大いに手加減がいる。その手加減を
過
(
あや
)
まれば教育の方が転倒してしまう。
教育の目的
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
山茶花
(
さざんか
)
の真白に
紅
(
べに
)
を
過
(
あや
)
まちし
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
天皇は
過
(
あや
)
まっておられる。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
一同の
囚人
(
めしゅうど
)
が徒党を組んで
既
(
すで
)
に屋敷へ押懸けようと云うところを、此の文治が止めたが、つい
過
(
あや
)
まってお前の夫を殺してしまったのは誠に気の毒の事であった
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
元越後高田の藩中に候處今より十八ヶ年以前
若氣
(
わかげ
)
の
過
(
あや
)
まちにて同役の娘と不義に及び主家の法に依て一命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だから、家元ばかりはドンナ事があっても衣食に困らないようにして、芸道の研究に生涯を捧げ、時流に媚びず、批評家に
過
(
あや
)
またれず、一意専心、自己の信念に向って精進せねばならぬ。
能とは何か
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
薄作だからつい
過
(
あや
)
まっては毀して指を切られ、だん/\此の話を聞伝えて奉公に参る者がなくなりました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打擲
(
ちやうちやく
)
なし其數々の惡事一時に
露顯
(
ろけん
)
して
言破
(
いひやぶ
)
ること
能
(
あた
)
はず終に
口書
(
こうしよ
)
爪印
(
つめいん
)
をなすに至る又伊勢屋五兵衞
元
(
もと
)
召使
(
めしつか
)
ひ久八の如き忠義は町人にめづらしき者なれど
過
(
あや
)
まつて
主殺
(
しうころ
)
しの
大罪
(
だいざい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
良人
(
やど
)
も
外
(
ほか
)
へ養子にでも往ったのではないか、女房子を振捨てゝ、
他
(
ほか
)
へ養子に
入
(
はい
)
るとは
余
(
あんま
)
り情ない不実な人と怨んでいたのは
私
(
わたくし
)
の
過
(
あや
)
まり、
良人
(
つれあい
)
が
左様
(
そう
)
いう訳になりまして
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の丈助は大野と
共謀
(
ぐる
)
になり、表に忠義と見せかけて小左衞門を鴻の台へ引出す手筈をいたしたので、かゝる悪人とも知らず、忠義なものと心得て目を掛けたが
過
(
あや
)
まりで
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴様が万一の事が有れば娘は自分の娘にして剣術も教え、貴様は己が
過
(
あや
)
まって殺したのじゃに依って、
後々
(
のち/\
)
愈々
(
いよ/\
)
又市を討つ時には己が力に成って助太刀をして討たせるが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一昨日
(
おとゝい
)
母にも親族にも
打明
(
ぶちあ
)
けたのは僕が
過
(
あや
)
まりました、お前はよく今まで己を騙したね
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
余
(
あんま
)
り
愛想尽
(
あいそづか
)
しを云うじゃアないか、決してお前を書入にしたのではない、書入は
真
(
ほん
)
の洒落だと云うから、うっかり書いたは
過
(
あや
)
まりだが、今になって金の有る大伴蟠作の襟に附いて己を振り付けては
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
“過”を含む語句
過失
通過
過日
過去
過般
看過
経過
行過
過言
過程
過誤
經過
打過
過多
好過
遣過
擦過傷
過激
過不及
正午過
...