“生易”の読み方と例文
読み方割合
なまやさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのために十勝岳のような所では、零下十度以下の戸外で数時間もの連続観測をするのであるから、生易なまやさしいことではないのである。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
けれど、二三にちもたつともうそろそろむづむづしてくるのだから、この熱病ねつびやう生易なまやさしいことではなかなか全快ぜんくわいしさうにもない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
彼女が、瑠璃子夫人であるか何うかは、手記を読んだ後も、判然とはわからなかった。が、たゞ生易なまやさしく平和のうちに、返すべき時計でないことはあきらかだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)