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ぜんくわい
蘿月は
何と
云ふわけもなく、
長吉が
出水の中を歩いて病気になつたのは
故意にした事であつて、
全快する
望はもう絶え果てゝゐるやうな
実に
果敢ない
感に打たれた。
といつて
手先へ
柔な
掌が
障ると
第一番に
次作兄いといふ
若いのゝ(りやうまちす)が
全快、お
苦しさうなといつて
腹をさすつて
遣ると
水あたりの
差込の
留まつたのがある
余は
前回に述べし如く乳房の突起は
實際の形に非ずして
女性の印しなりと
信ずる者なるが、此事にして
誤り無くば