泉鏡花作『外科室』いずみきょうかさく『げかしつ』
〔明治二八・七・二三『國民之友』二五七號〕 落莫たる文藝倶樂部に於て、吾人二人、新進作家を得る、曰く泉鏡花、曰く三宅青軒。 その第六篇掲ぐる所の鏡花の新作『外科室』、僅々十三頁に出でざる短篇と雖、然も其の短篇なるが故に、寸鐵人を殺すの氣あり …