“処(しよ)” の例文
旧字:處
半町(はんちやう)ばかり行(ゆ)くと、路(みち)が恁(か)う急(きふ)に高(たか)くなつて、上(のぼ)りが一(いつ)ヶ処(しよ)、横(よこ)から能(よ)く見(み)えた、弓形(ゆみなり)で宛(まる)で土(つち)で勅使橋(ちよくしばし)がかゝつてるやうな。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
山上(じやう)の幾処(しよ)に建てられた洋人の家屋のとりどりに塗料の異(ちが)ふのが車体の移ると共に見えなくなるのは活動写真の様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
それだから、自分の昔し世に処(しよ)した時の心掛(こゝろが)けでもつて、代助も遣(や)らなくつては、嘘(うそ)だといふ論理になる。尤も代助の方では、何(なに)が嘘(うそ)ですかと聞き返した事がない。だから決して喧嘩にはならない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
不和(ふわ)のあひだに身を処(しよ)して
『悲しき玩具』を読む (新字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)