旧字:處
舞ひ処で行ふ事は、其威力が村全体に及ばねばなりません。此が花祭りの精神で、同時に日本固有の芸能の精神を伝へて居るのです。
舞ひ処に焚く榾のいぶりに、眼を労し乍ら、翁の語りや、あるかなしの瞳を垂れて歩く巫女上﨟や、幾らとも知れぬ鬼の出現に、驚きつゞけて居りました。
だから、舞ひ処の外辺に立てる山を、山伏の柴燈と一つにするのは、無理のない事です。
“処”の解説
仏教用語の処(しょ、梵・pi: āyatana [アーヤタナ])は、感覚器、感覚媒体、感覚範囲を意味する。仏教では、6つの内部感覚器六根(ろっこん)と、6つの外部感覚器六境(ろっきょう)に分類される。
内部と外部の感覚器は、以下に対応する。
六根(ろっこん、sa: ṣaḍ-indriya) - 主観の側の六種の器官、感官のこと。六内入処(ろくないにゅうしょ)、六内処(ろくないしょ, ajjhattikāni āyatanāni )とも。
* 眼(げん、sa: cakṣus) - 視覚能力もしくは視覚器官
* 耳(に、sa: śrotra) - 聴覚能力もしくは聴覚器官
* 鼻(び、sa: ghrāṇa) - 嗅覚能力もしくは嗅覚器官
* 舌(ぜつ、sa: jihvā) - 味覚能力もしくは味覚器官
(出典:Wikipedia)
内部と外部の感覚器は、以下に対応する。
(出典:Wikipedia)