十七八歳の頃から「詩人」といふ言葉が、赤墨汁のやうに私の胸に浸み込んだ。「天才」といふ言葉が、唐辛子のやうに私の頭を熱くした。
矢張いつものやうに、今持つて来たばかりのポシエホンスキイ・ヘロルド新聞も、卓の上に置いてある。この地方新聞は活版の墨汁の匂、湿つた紙の匂、それから何か分からない、或る物の匂がする。
“墨汁”の意味
《名詞》
墨汁(ぼくじゅう)
液体の墨。伝統的には、固形の墨を硯で磨り水に溶かして作る。近年は液体の墨汁の状態でも市販されている。
烏賊(いか)、蛸(たこ)が敵を目を惑わすために吐く黒い物質。
(出典:Wiktionary)
墨汁(ぼくじゅう)
(出典:Wiktionary)
“墨汁(墨)”の解説
墨(すみ)とは、煤(すす)、膠(にかわ)、香料を主原料とする書画材料。煤や膠に少量の香料などを加えて練和し木型に入れて乾燥させたものは摺墨ともいう。このような硯で水とともに磨って用いる固形墨(こけいぼく)のほか、手軽に使えるよう液状に製造した液体墨(えきたいぼく)もある。固形墨を摺った液や液体墨は墨汁(ぼくじゅう)または墨液(ぼくえき)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)