“上服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわぎ75.0%
うわふく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卓子に相対して、薬局の硝子窓がらすまど背後うしろに、かの白の上服うわぎを着たのと、いま一人洋服を着けた少年と、処方帳をずばと左右に繰広げ、ペン墨汁インキを含ませつつ控えたり。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
井戸端に出ると汗はダラダラと全身に流れて小倉こくら上服うわぎはさも水に浸したようである。彼はホット溜息ためいきらすと夏の夜風は軽く赤熱せきねつせる彼が顔をめた。彼の足は進まなかった。
愛か (新字新仮名) / 李光洙(著)
真赤な血のような色をした下着に、薄い、真黒い上服うわふくをピッタリと着込んで、丸い乳と卵型たまごなりのお尻をタマラナイ流線型にパチパチとふくらましている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)