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種々
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しゅじゅ
ふりがな文庫
“
種々
(
しゅじゅ
)” の例文
「そうかね。そこのところは、余にはよく呑みこめないが、とにかく、上陸作戦をやるについて、
予
(
あらかじ
)
め
種々
(
しゅじゅ
)
、
貰
(
もら
)
うものは貰って置きたい」
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
馬関より乗船
夫
(
そ
)
れから
船場屋寿久右衛門
(
せんばやすぐえもん
)
の処から
乗
(
のっ
)
た船には、三月の事で皆
上方
(
かみがた
)
見物、夫れは/\
種々
(
しゅじゅ
)
様々な奴が乗て居る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
両国
(
りょうごく
)
の
広小路
(
ひろこうじ
)
に沿うて石を敷いた小路には小間物屋
袋物屋
(
ふくろものや
)
煎餅屋
(
せんべいや
)
など
種々
(
しゅじゅ
)
なる
小売店
(
こうりみせ
)
の賑う有様、
正
(
まさ
)
しく屋根のない
勧工場
(
かんこうば
)
の廊下と見られる。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
お杉に
就
(
つい
)
て安行の知っているのは、
先
(
ま
)
ず
此
(
この
)
位の程度であったが、迷信の多い人々の説を聞いたら、まだ
此
(
この
)
上にも
種々
(
しゅじゅ
)
不可思議の実例があるらしい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こう考える主人は、ときどきそれとなく
奥
(
おく
)
へ
招
(
まね
)
いで
茶菓
(
ちゃか
)
などをあたえ、
種々
(
しゅじゅ
)
会話
(
かいわ
)
をこころみるけれど、かれが
心面
(
しんめん
)
になんらのひびきを見いだしえない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
種々
(
しゅじゅ
)
の間違った祭事や儀式等があるけれども、それは小さな宝玉の周囲にある岩のようなもので、その本心においては確かに
仏陀
(
ぶっだ
)
あるいは
菩薩
(
ぼさつ
)
があって
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
その時、
現今
(
いま
)
医科大学生の私の弟が、よく見舞に来てくれて、その時は
種々
(
しゅじゅ
)
の
談
(
はなし
)
の末、弟から聴いた
談
(
はなし
)
です。
死体室
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
その
後
(
のち
)
幸
(
さいわ
)
い
一
(
ひ
)
と
月
(
つき
)
ばかりは何の変事も
起
(
おこ
)
らなかった、がさすがにその当座は夜分便所に行く事だけは出来なかった、そのうち
時日
(
じじつ
)
も
経
(
た
)
ったし職務上
種々
(
しゅじゅ
)
な事があったので
暗夜の白髪
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
そうして
自分
(
じぶん
)
は
暖
(
あたたか
)
い
静
(
しずか
)
な
処
(
ところ
)
に
坐
(
ざ
)
して、
金
(
かね
)
を
溜
(
た
)
め、
書物
(
しょもつ
)
を
読
(
よ
)
み、
種々
(
しゅじゅ
)
な
屁理窟
(
へりくつ
)
を
考
(
かんが
)
え、また
酒
(
さけ
)
を(
彼
(
かれ
)
は
院長
(
いんちょう
)
の
赤
(
あか
)
い
鼻
(
はな
)
を
見
(
み
)
て)
呑
(
の
)
んだりして、
楽隠居
(
らくいんきょ
)
のような
真似
(
まね
)
をしている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
明治六年、
維納
(
ウィーン
)
府大展覧会の開場のとき、
拙者
(
せっしゃ
)
もその
差遣
(
さけん
)
せられた官員の一人でありました。当時〈(そのとき)〉目に触れ、耳に聴くところの利益は、
種々
(
しゅじゅ
)
様々でありました。
禾花媒助法之説
(新字新仮名)
/
津田仙
(著)
近ごろ世間に海軍とやら
本願寺
(
ほんがんじ
)
とやら
何々党
(
なになにとう
)
とやらに関して、
種々
(
しゅじゅ
)
面白
(
おもしろ
)
からざる表裏ばなしを聞くが、
罪
(
つみ
)
は
悪
(
にく
)
むべきも、その関係者の人については、
慈悲
(
じひ
)
の心をもって当たりたい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
……と申す
下
(
した
)
から……これはまた
種々
(
しゅじゅ
)
お心づかいで、第一、鯛ひらめの白いにもいたせ、刺身を頬張った口からは、
些
(
ち
)
と
如何
(
どう
)
かと存じますので——また折もありましょうと存じますが、ともかく
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
而
(
し
)
かもかく殺人器の進歩しつつある一方に於て、人類の道義的観念は益々向上し、近時、ことに
海牙
(
ハーグ
)
に於ける国際平和会議開会以後は、
種々
(
しゅじゅ
)
の方法規約を設けて戦争の惨状を軽減せんと試みつつある。
世界平和の趨勢
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
夫
(
そ
)
れを昼の
中
(
うち
)
に見て置て、夜になるとその封書や髻のあるのを
引
(
ひっ
)
さらえて塾に
持
(
もっ
)
て帰て開封して見ると、
種々
(
しゅじゅ
)
様々の
願
(
がん
)
が掛けてあるから面白い。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
お杉が評判の美人であるにも
拘
(
かかわ
)
らず、
盛
(
さかり
)
を過ぎるまで縁遠いに
就
(
つい
)
ても、山里には
有勝
(
ありがち
)
の
種々
(
しゅじゅ
)
の想像説が伝えられた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
というのは、マナサルワ湖は経文にいわゆる
阿耨達池
(
アノクタッチ
)
であるということについては学問上
種々
(
しゅじゅ
)
の異論がありますが、とにかく普通の説に従えば阿耨達池であるという。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
食後の休みなどには、
種々
(
しゅじゅ
)
の
世間談
(
せけんばなし
)
も初まったが、この怪談というものは、
何
(
いず
)
れの人々も、興味を持つものとみえて、私等は
或
(
ある
)
晩のこと、
偶々
(
たまたま
)
それを初めたのであった。
感応
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
こう
云
(
い
)
う
学説
(
がくせつ
)
は、ただ
種々
(
しゅじゅ
)
の
学説
(
がくせつ
)
を
集
(
あつ
)
めて
研究
(
けんきゅう
)
したり、
比較
(
ひかく
)
したりして、これを
自分
(
じぶん
)
の
生涯
(
しょうがい
)
の
目的
(
もくてき
)
としている、
極
(
きわ
)
めて
少数
(
しょうすう
)
の
人
(
ひと
)
ばかりに
行
(
おこな
)
われて、
他
(
た
)
の
多数
(
たすう
)
の
者
(
もの
)
はそれを
了解
(
りょうかい
)
しなかったのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
唯学校を盛にするだけの事ではなくもつと
大
(
だい
)
なる運動の序幕かと存をり候例へば帝国劇場の如きは義塾の側より殆ど自在に使ひ得られべきやう見受けられ
余
(
よ
)
は言はずとも
種々
(
しゅじゅ
)
面白き事ありさうに候
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ソコで江戸に
参
(
まいっ
)
てからも、本藩の様子を見れば
種々
(
しゅじゅ
)
な事を
試
(
こころ
)
みて居る。兵制で申せば西洋流の操練を採用したことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ホルトショ州からラサ府までは
種々
(
しゅじゅ
)
廻り道などしたので千二百七十九哩も歩いて居ります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
種
常用漢字
小4
部首:⽲
14画
々
3画
“種々”で始まる語句
種々相
種々樣々
種々雜多
種々作
種々力
種々報
種々多様
種々雑多