種々しゆじゆ)” の例文
内儀かみさんは什麽どんなにしてもすくつてりたいとおもしたら其處そこ障害しやうがいおこればかへつてそれをやぶらうと種々しゆじゆ工夫くふうこらしてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
別に不断着物ふだんぎもの及び半纏はんてんくるもの、おなじく半襟と謂ふ。これには黒繻子、毛繻子、唐繻子、和繻子、織姫、南京黒八丈なんきんくろはちぢやう天鵞絨びろうどなど種々しゆじゆあり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
狭い掘割の両側には種々しゆじゆな樹が繁つて、それが月の光をして、美しいきらめきを水に投げた。はしんとして居た。ところ/″\にかゝつてゐる船のとまの中からは灯が見えた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)