種々しょうしょう)” の例文
道祖神さえのかみは、ちょいと語を切って、種々しょうしょうたる黄髪こうはつの頭を、ものうげに傾けながら不相変あいかわらず呟くような、かすかな声で
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ひかり滑々かつかつたる先生の禿げ頭で、これまた後頭部のあたりに、種々しょうしょうたる胡麻塩ごましおの髪の毛が、わずかに残喘ざんぜんを保っていたが、大部分は博物はくぶつの教科書に画が出ている駝鳥だちょうの卵なるものと相違はない。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)