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居
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おり
ふりがな文庫
“
居
(
おり
)” の例文
詩にて申候えば『古今集』時代は
宋
(
そう
)
時代にもたぐえ申すべく俗気
紛々
(
ふんぷん
)
と致し
居
(
おり
)
候ところはとても
唐詩
(
とうし
)
とくらぶべくも無之候えども
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
蒙
(
こうむ
)
りましょう、
憚
(
はゞか
)
りながら私しは其様な馬鹿でも無ければ嘘つきでも
有
(
あり
)
ません自分の言う事くらいは心得て
居
(
おり
)
ますから
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
もっとも某先生の助力があったという事も聞いて
居
(
おり
)
ますが、西洋臭いものの割には言葉遣などもよくこなれていて
言語体の文章と浮雲
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ちと無理なお話でございますが、其の時分の君臣の
権識
(
けんしき
)
は
大
(
たい
)
して違って
居
(
おり
)
ましたもので、若江が懐妊したようだというから、何うしても
事
(
こと
)
露顕を致します
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
久世太郎右衛門殿物語
(
くぜたろうえもんどのものがた
)
りに、前方此男出でけるに、腰に何やらん附けて居る故、
或者
(
あるもの
)
近く寄りてそれを取り、還りて見れば
高麗
(
こうらい
)
の
茶碗
(
ちゃわん
)
なり。今に其子の方に持伝へて
居
(
おり
)
ける由。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
長谷川氏に至り候処三沢も参り
居
(
おり
)
、種々評議、私は平子と相携へて、大仏に走り、耳塚に上り見候処砲声漸く近く相成り候間、阪兵入京と相成らば、御所にも伺上
出可申
(
いでもうすべし
)
と
罷帰
(
まかりかえ
)
り
鳥羽伏見の戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
かんしん
致
(
いたし
)
候ゆえ文して
申遣
(
もうしつかわ
)
し参らせ
候
(
そろ
)
左候
(
さそうら
)
えば日にまし寒さに向い候え
共
(
ども
)
いよいよかわらせなく相くらされこのかたも安心いたし
居
(
おり
)
候ととさんと
申
(
もうし
)
かかさんと申誠に誠に
難有
(
ありがたく
)
………
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
従っては一切の情慾が弱くなり其代り
堪弁
(
かんべん
)
と云う者が強く
為
(
なっ
)
て
居
(
おり
)
ますから人を殺すほどの立腹は致しませず
好
(
よし
)
や立腹した所で力が足らぬから若い者を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
但
(
ただし
)
和歌俳句のごとき短きものには主観的佳句よりも客観的佳句多しと信じ
居
(
おり
)
候えば、客観に重きをおくというもここのことを意味すると見れば
差支
(
さしつかえ
)
無之候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
林藏も刀の柄元を握詰め喉を
貫
(
つ
)
いて
居
(
おり
)
ますから、
如何
(
どう
)
いう事かと調べになると、大藏の
申立
(
もうしたて
)
に、
平素
(
つね
)
から
訝
(
おか
)
しいように思って居りましたが、
予
(
かね
)
て密通を致し居り
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
西行の心はこの歌に現れ
居
(
おり
)
候。「心なき身にも哀れは知られけり」などいう露骨的の歌が世にもてはやされてこの歌などはかえって知る人
少
(
すくな
)
きも
口惜
(
くちおし
)
く候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
と仕方が無いから其の
夜
(
よ
)
は寝ましたが、
翌朝
(
よくあさ
)
から土鍋で飯は
焚
(
た
)
きまして、お
菜
(
かず
)
は
外
(
そと
)
から買って来まして喰いますような事で、
此処
(
こゝ
)
に
居
(
おり
)
ます。甚藏はぶら/\遊び歩きます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
惣「
此辺
(
こゝら
)
に癪に利く薬でだらすけという様な薬は
何処
(
どこ
)
で売って
居
(
おり
)
ますか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
血をべっとりと塗附けて之を懐中し、又々庭へ出て、お菊の懐中を探して見たが、別に
掛守
(
かけまもり
)
もない、
帯止
(
おびどめ
)
を
解
(
ほど
)
いて見ますと中に
守
(
まもり
)
が入って
居
(
おり
)
ますから、其の中へ右の起請を
納
(
い
)
れ、元の
様
(
よう
)
に致して置き
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
河中へ投込候ものと相見え今以て行方相知れ
不申候
(
もうさずそろ
)
又土蔵へ忍入りしや
私
(
わたくし
)
所持の衣類金銀とも
悉
(
ことごと
)
く盗取り逃去り候跡へ我等
参合
(
まいりあわ
)
せきよと申す
下婢
(
かひ
)
に相尋ね候処驚怖の余り
己
(
おのれ
)
の部屋に匿れ潜み
居
(
おり
)
候えば賊の申候言葉
並
(
ならび
)
に
孰
(
いずれ
)
へ逃去候
哉
(
や
)
慥
(
しか
)
と
不相分
(
あいわからず
)
由
申出候
(
もうしいでそろ
)
然
(
しか
)
るに一応家内取調申候処
庭前
(
ていぜん
)
所々
(
しょ/\
)
に鮮血の点滴
有之
(
これあり
)
殊に駒の
緋絹縮
(
ひぎぬちゞみ
)
下〆帯
(
したじめおび
)
りゅうの
単物
(
ひとえもの
)
血に染み居候まゝ
打棄
(
うちすて
)
有之候間此段御訴申上候
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“居”を含む語句
住居
芝居
居眠
居住
居候
起居
被居
常居
居室
居合
居堪
居据
居酒屋
蹲居
居所
居間
居処
籠居
安居
芝居気
...