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ゐる
見と
拔放ければ
鍔元より
切先まで
生々しき
血汐の付
居にぞコレヤ
汝は大膽不敵なる奴かな是が何より證據なり
何處で人を殺し
夜盜を
先生の
生活は
決して
英雄豪傑の
風では
有ません、けれども
先生は
眞の
生活をして
居のです、
先生は
決して
村學究らしい
窮屈な
生活、ケチ/\した
生活はして
居ません
觸出して天一坊は直樣敷臺より
乘物にて立出れば越前守は
徒跣にて
門際まで出て平伏す
駕籠脇少し戸を引ば天一坊は越前
居かと云に越前守ハツと御
請を
立去り我が家へ歸り
神へ
祈りしことも
贅とも成しとて夫より
只管菩提を
吊らはんと思ひ
樒を供へ香を
燒て只々一途に後生を願うて
居所に其夜
丑刻頃と思ふ折しも表の戸を