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居
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いら
ふりがな文庫
“
居
(
いら
)” の例文
三番の
上
(
のぼり
)
汽車で旦那様は御帰になりました。御茶を召上りながら長野の雪の御話、いつになく奥様も打解けて御側に
居
(
いら
)
っしゃるのです。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
忽
(
たちま
)
ち一歩引下り「おゝ御一緒に、今まで珈琲館に
居
(
いら
)
しッたのですか、私しは又用事で外へお廻りに成たかと思いました、
遊
(
あそん
)
でお帰り
成
(
なさ
)
るには余り遅過るじゃ有ませんか」
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
町田さんといつまでも一緒に
居
(
いら
)
れる様に立派な女にならうと思つても駄目。——やつぱり、此処に、元の巣に戻つて来る女なんだわ。それが一番自分の性に合つてゐるのよ。
疵だらけのお秋
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
此
(
この
)
上長く此地に
居
(
いら
)
れても詰りあなたの徳にもならずと、お辰憎くなるに
付
(
つけ
)
てお前
可愛
(
かわゆ
)
く、真から底から正直におまえ、ドッコイあなたの行末にも
良様
(
よいよう
)
昨夕
(
ゆうべ
)
聢
(
しか
)
と考えて見たが
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
旦那様は随分
他人
(
ひと
)
には
酷
(
ひど
)
くお
衝
(
あた
)
りになりましても、
貴嬢
(
あなたさま
)
ばかりには
一目
(
いちもく
)
置いて
居
(
いら
)
したのが、
彼
(
あ
)
の晩の御剣幕たら何事で御座います、
父子
(
おやこ
)
の縁も今夜限だと大きな声をなすつて
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
お熊は松島の側近く
膝
(
ひざ
)
を進めて「ほんとにねエ、さうして
御両人
(
おふたり
)
並んで
在
(
いら
)
つしやると、
如何
(
どんな
)
に御似合ひ遊ばすか知れませんよ——梅ちやん、
貴嬢
(
あなた
)
も嬉しくて
居
(
いら
)
つしやいませう」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“居”を含む語句
住居
芝居
居眠
居住
居候
起居
被居
常居
居室
居合
居堪
居据
居酒屋
蹲居
居所
居間
居処
籠居
安居
芝居気
...