すゑ)” の例文
立退たちのかうと云ふを夫三五郎が止めて烟草入を證據しようこに富右衞門にかぶせる上は立退たちのくに及ばぬ急に立去たちさらば却つて疑惑うたがひかゝると云れてお前は氣が付身躰みこしすゑたでは無か其時に三十兩と云ふ金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とら此乞食このこじきめと人中ひとなかにて散々さん/″\のゝしはづかしめければ今は四郎右衞門もはらすゑかね大いにいきどほりけれどもとてもうでづくにてはかながたしと思ひ其日もこらへて歸りしが不※ふと心付こゝろづき日來ひごろ信心しんじんなす金毘羅こんぴら祈誓きせい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
受出せしならんなどと跡形あとかたもなき言懸いひがかりを申すゆゑしちを請出したるは市之丞より遣はしたる金子なりと其譯そのわけを申せしかども一かうに聞入ず終にをつとに向ひ盜賊たうぞくよばはりを致すゆゑをつとはらすゑかね既に久兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)