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類
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るい
ふりがな文庫
“
類
(
るい
)” の例文
猛狒
(
ゴリラ
)
の
類
(
るい
)
は
此
(
この
)
穴
(
あな
)
の
周圍
(
しうゐ
)
に
牙
(
きば
)
を
鳴
(
なら
)
し、
爪
(
つめ
)
を
磨
(
みが
)
いて
居
(
を
)
るのだから、
一寸
(
ちよつと
)
でも
鐵檻車
(
てつおりくるま
)
の
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
たら
最後
(
さいご
)
、
直
(
たゞ
)
ちに
無殘
(
むざん
)
の
死
(
し
)
を
遂
(
と
)
げてしまうのだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「ちょっと伺っておきますが、朗読会と云うと何か
節奏
(
ふし
)
でも附けて、
詩歌
(
しいか
)
文章の
類
(
るい
)
を読むように聞えますが、一体どんな風にやるんです」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
燧石
(
ひうちいし
)
や
黒曜石
(
こくようせき
)
や、
安山岩
(
あんざんがん
)
の
類
(
るい
)
で
造
(
つく
)
つたものが
多
(
おほ
)
いのでありますが、
時
(
とき
)
には
水晶
(
すいしよう
)
や
瑪瑙
(
めのう
)
のような
綺麗
(
きれい
)
な
石
(
いし
)
で
造
(
つく
)
つたものもあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
そのうちに、
皇子
(
おうじ
)
のほうからは、たびたび
催促
(
さいそく
)
があって、そのうえに、たくさんの
金銀
(
きんぎん
)
・
宝石
(
ほうせき
)
の
類
(
るい
)
を
車
(
くるま
)
に
積
(
つ
)
んで、お
姫
(
ひめ
)
さまに
贈
(
おく
)
られました。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この時近処の人が
大勢集
(
あつま
)
って来た。門内には王九媽と藍皮阿五の
類
(
るい
)
、門外には咸亨の番頭さんやら、赤鼻の老拱やらであった。
明日
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
そこから
上
(
うへ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
落葉濶葉樹
(
らくようかつようじゆ
)
のかば
類
(
るい
)
とかはんのき
類
(
るい
)
とか、
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くしゃくなげ
等
(
など
)
の
小
(
ちひ
)
さく
低
(
ひく
)
い
植物
(
しよくぶつ
)
が
生育
(
せいいく
)
してゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
アンセルムスは、
類
(
るい
)
概念を実在であると見る立場に基づいて、
三位
(
さんみ
)
は
畢竟
(
ひっきょう
)
一体の神であるという正統派の信仰を擁護した。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
彼は古い美くしい本さえも引張出して中から金の
類
(
るい
)
を切取った。しかしそれで他の部分には正直に手をつけんと思うておったようなわけですじゃ
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
その証拠は海底の水が暖かくて、熱帯地帯の海にいる美麗なる魚介の
類
(
るい
)
が棲息している、それらが採取されてここの魚市場に出るとのことである。
別府温泉
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
私は
和蘭陀
(
オランダ
)
語かと思った。おこしの
類
(
るい
)
で、細く
小切
(
こぎり
)
にした、かりかりと歯にあたって、気品のある
杏仁水
(
きょうにんすい
)
の風味がある。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
抽斎の好んで読んだ小説は、
赤本
(
あかほん
)
、
菎蒻本
(
こんにゃくぼん
)
、
黄表紙
(
きびょうし
)
の
類
(
るい
)
であった。
想
(
おも
)
うにその自ら作った『
呂后千夫
(
りょこうせんふ
)
』は黄表紙の
体
(
たい
)
に
倣
(
なら
)
ったものであっただろう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
索引
(
さくいん
)
は五十
音
(
おん
)
に
別
(
わか
)
ちたり、
読者
(
どくしゃ
)
の
便利
(
べんり
)
の
為
(
た
)
め
正式
(
せいしき
)
の
仮名
(
かな
)
によらず、オとヲ、イとヰ、の
類
(
るい
)
は
皆
(
み
)
な
近
(
ちか
)
きものに
入
(
い
)
れたり
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
革
(
かわ
)
、
草摺
(
くさず
)
り、
旗差物
(
はたさしもの
)
、
幕
(
まく
)
の
裁縫
(
さいほう
)
、
鎧下着
(
よろいしたぎ
)
、あるいはこまかいつづれ
錦
(
にしき
)
、そのほか
武人
(
ぶじん
)
の
衣裳
(
いしょう
)
につく物や、
陣具
(
じんぐ
)
の
類
(
るい
)
をつくるものばかりが
棲
(
す
)
み、そして
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軽く手を
拍
(
う
)
つや、その
鞍
(
くら
)
に積めるままなる
蕪
(
かぶ
)
、
太根
(
だいこ
)
、
人参
(
にんじん
)
の
類
(
るい
)
、おのずから解けてばらばらと左右に落つ。駒また高らかに鳴く。のりつけほうほう。——
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
たとえば大きな
櫃
(
ひつ
)
長持
(
ながもち
)
の
類
(
るい
)
、なかにはいった物をかたむけたり曲げたりしてはならぬ場合、ことに
清浄
(
せいじょう
)
をたもって
雑人
(
ぞうにん
)
の身に近づけたくない品物などは
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
現
(
げん
)
に
土器
(
どき
)
底面中
(
ていめんちう
)
には
網代形
(
あじろかた
)
の
痕
(
あと
)
有るもの有り、土器形状
模様
(
もよう
)
中には明かに籠の形を
摸
(
も
)
したるもの有り、コロボックルが籠の
類
(
るい
)
を有せし事は
推知
(
すいち
)
し得べきなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
ですから、二年ばかりたちますと、そこにはコケ
類
(
るい
)
が
生
(
は
)
えてきました。秋には
枯
(
か
)
れ
葉
(
は
)
や枯れ草が落ちかかり、春にはくずれ落ちた石やじゃりがたまりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
出雲人
(
いづもびと
)
の
作
(
つく
)
つた、
幾重
(
いくへ
)
にも
取
(
と
)
り
廻
(
まは
)
す、
屏風
(
びようぶ
)
・
張
(
とばり
)
の
類
(
るい
)
よ。われ/\、
新
(
あたら
)
しく
結婚
(
けつこん
)
したものを
包
(
つゝ
)
むために、
幾重
(
いくへ
)
の
圍
(
かこ
)
ひを
作
(
つく
)
つてあることよ。あゝ、その
幾重
(
いくへ
)
の
屏風
(
びようぶ
)
・
張
(
とばり
)
よ。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「何しろお父さんは
類
(
るい
)
のない怠け者だからね、こんなに構えを張っていても、とても苦しいんだよ」
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
怪談の
中
(
うち
)
でも、人間が死ぬ
断末魔
(
だんまつま
)
の
刹那
(
せつな
)
に遠く離れて
居
(
い
)
る、親しい者へ、知らせるというのは、決して怪談というべき
類
(
るい
)
では無かろうと思う、これは立派な精神的作用で
テレパシー
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
で、小説の
類
(
るい
)
は
余
(
あま
)
り
寄稿者
(
きかうしや
)
が無かつたので、
主
(
おも
)
に
山田
(
やまだ
)
と
石橋
(
いしばし
)
と
私
(
わたし
)
とのを
載
(
の
)
せたのです、
此
(
こ
)
の
三人
(
さんにん
)
以外
(
いぐわい
)
に
丸岡九華
(
まるおかきうくわ
)
と
云
(
い
)
ふ人がありました、
此
(
この
)
人は小説も書けば
新躰詩
(
しんたいし
)
も作る
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
いつでしたか、
夜分
(
やぶん
)
になって尋ねましたら、お
嫂
(
ねえ
)
さんはお留守です。まだ小さかった
類
(
るい
)
さんは病気で寝ていました。ちょっと話していますと、電話のベルが
頻
(
しき
)
りに鳴ります。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
末寺
(
まつじ
)
ながら上野では幅の利いた高徳、外に寺男の弥十老人と、小坊主が二人、それに檀家から預かっているお
類
(
るい
)
という年増女が一人、——年増というとあだっぽく聞えますが
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
この魔人国へ、はいったからには、二度とふたたび、しゃばには出られないのだから、きみには何もかも話してきかせるが、ここは世界にも
類
(
るい
)
のないりっぱな美術館なんだぜ。
青銅の魔人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この道
幸
(
さいわい
)
にして年と共にあまねく世人の喜び迎ふる処となりしが、その
調
(
ちょう
)
はその普及と共に
漸
(
ようや
)
く卑俗となり、
殊
(
こと
)
に
天保
(
てんぽう
)
以降に及んでは全く
軽口地口
(
かるくちじぐち
)
の
類
(
るい
)
と
択
(
えら
)
ぶ処なきに至れり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その子分として用いた者が多くは無学の
熊公
(
くまこう
)
八公
(
はちこう
)
の
類
(
るい
)
であったから、かくのごとき
紋切形
(
コンヴェンション
)
を
設
(
もう
)
け、これによりて
統御
(
とうぎょ
)
の
便
(
べん
)
を
計
(
はか
)
ったのも、あるいは止むを得なかったことであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
人声が
賑
(
にぎ
)
やかなので、往って見ると、
久
(
ひさ
)
さんの家は
何時
(
いつ
)
の間にか解き
崩
(
くず
)
されて、
煤
(
すす
)
けた
梁
(
はり
)
や
虫喰
(
むしく
)
った柱、黒光りする大黒柱、屋根裏の
煤竹
(
すすたけ
)
、それ/″\
類
(
るい
)
を分って積まれてある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
何かしらんと、
月光
(
つきあかり
)
を透して
行手
(
ゆくて
)
の方を見詰めると、何も見えない、多分犬か狐の
類
(
るい
)
だろう、見たらこの棒でくらわしてやろうと、注意をしながら、四五歩前に出ると、またガサガサ
怪物屋敷
(新字新仮名)
/
柳川春葉
(著)
凡そ冊数にして千五百冊ばかりもあって、中には随分世間に
類
(
るい
)
の少ない本もある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
茲
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て私の考えておりましたとおり至道の死去は、その実普通の死去でありませんので、前に申しました漢の
李少君
(
りしょうくん
)
や、我国の
白箸翁
(
しろはしおう
)
の
類
(
るい
)
で、全く
屍解
(
しかい
)
の
仙去
(
せんきょ
)
であったことが明白になりました。
神仙河野久
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
現世
(
げんせ
)
の
人達
(
ひとたち
)
から
観
(
み
)
れば、
死
(
し
)
というものは
何
(
なに
)
やら
薄気味
(
うすきみ
)
のわるい、
何
(
なに
)
やら
縁起
(
えんぎ
)
でもないものに
思
(
おも
)
われるでございましょうが、
私
(
わたくし
)
どもから
観
(
み
)
れば、それは一
疋
(
ぴき
)
の
蛾
(
が
)
が
繭
(
まゆ
)
を
破
(
やぶ
)
って
脱
(
ぬ
)
け
出
(
で
)
るのにも
類
(
るい
)
した
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
御殿女中とは
真赤
(
まっか
)
な偽りでござろう、
尤
(
もっと
)
も衣類
簪
(
かんざし
)
の
類
(
るい
)
は
好
(
よ
)
う似て
居
(
お
)
るが、髪の
風
(
ふう
)
が違いますぞ、これはお旗下か諸役人
衆
(
しゅ
)
の女中の結い方、御城中並びに御三家とも少しずつ区別があると申す事
故
(
ゆえ
)
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「さあ、これでほかに
類
(
るい
)
のない
色
(
いろ
)
の
鳥
(
とり
)
になった。」
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
類
(
るい
)
のないお姿の前へ
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
これはたいてい
赤貝
(
あかがひ
)
の
類
(
るい
)
の
貝殼
(
かひがら
)
を
刳
(
ゑぐ
)
り
拔
(
ぬ
)
き、その
周圍
(
しゆうい
)
ばかりを
殘
(
のこ
)
して
前腕
(
まへうで
)
にはめ
込
(
こ
)
むでのでありまして、
石器時代
(
せつきじだい
)
の
墓場
(
はかば
)
から
出
(
で
)
る
人骨
(
じんこつ
)
に
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
いいえ、旅の人が喉が渇いて一つぐらい取って食べても、
家
(
うち
)
の方では泥棒の数に入れません。見張が要るのは
貛猪
(
いのしし
)
、山あらし、土竜の
類
(
るい
)
です。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
みゝづくはとらふづくの
類
(
るい
)
で、
獸
(
けもの
)
のような
顏
(
かほ
)
で、
耳
(
みゝ
)
のようなものが
立
(
た
)
つてゐます。しかしこれは
耳
(
みゝ
)
たぶではなく、
實
(
じつ
)
は
毛
(
け
)
が
立
(
た
)
つてゐるだけなのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
猛狒
(
ゴリラ
)
や、
獅子
(
しゝ
)
や、
虎
(
とら
)
の
類
(
るい
)
が
數知
(
かずし
)
れず
棲
(
す
)
んで
居
(
を
)
つて、
私
(
わたくし
)
の
樣
(
やう
)
な
無鐵砲
(
むてつぽう
)
な
人間
(
にんげん
)
でも、とても
恐
(
おそ
)
ろしくつて
行
(
い
)
けぬ
程
(
ほど
)
だから、
誰人
(
たれ
)
だつて
足踏
(
あしふみ
)
は
出來
(
でき
)
ませない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
やはり、
駄菓子
(
だがし
)
やおもちゃの
類
(
るい
)
に、そのほか
子供
(
こども
)
の
好
(
す
)
きそうなものを
並
(
なら
)
べていました。あや
子
(
こ
)
は、べつにそれまではなにもほしいとは
思
(
おも
)
いませんでした。
海ほおずき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一方にはまた連尺商いや歩荷という
類
(
るい
)
の、これを専業にした人々と接する折がなかったら、そう容易にはこの改良をかんがえ出すこともできなかったろう。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ゆうべ何もかも過ぎ去ったように思ったのは、
瘧
(
おこり
)
の発作の
後
(
のち
)
に、病人が全快したように思う
類
(
るい
)
ではあるまいか。又あの
謎
(
なぞ
)
の目が見たくなることがありはすまいか。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「それから
北村
(
きたむら
)
のお
兼
(
かね
)
さん、それから駄菓子屋の、何といったっけね、そうそう、お
類
(
るい
)
さん。そらね、この一町内で三人もあったじゃないか。だから、流れ月なんだよ、今月は」
毒草
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
いわゆる
花鳥風月
(
かちょうふうげつ
)
だけしか解さない堂上の人とはすこし
類
(
るい
)
を
異
(
こと
)
にしているようである。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天明年代に至るや
北尾政美
(
きたおまさよし
)
が『
江戸名所鑑
(
えどめいしょかがみ
)
』(三巻)鳥居清長の『
物見
(
ものみ
)
ヶ
岡
(
おか
)
』(二巻)喜多川歌麿の『
江戸爵
(
えどすずめ
)
』(三巻)北尾重政の『
吾妻袂
(
あずまからげ
)
』(三巻)の
類
(
るい
)
続々として出板せられたり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
来らざるものは
和楽
(
わらく
)
の扇に
麾
(
さしまね
)
く風を
厭
(
いと
)
うて、寒き雪空に
赴
(
おもむ
)
く
鳧雁
(
ふがん
)
の
類
(
るい
)
である。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
落葉木
(
らくようぼく
)
が
悉皆
(
すっかり
)
若葉から青葉になった処で、
樫
(
かし
)
、
松
(
まつ
)
、
杉
(
すぎ
)
、
樅
(
もみ
)
、
椎
(
しい
)
等の
常緑樹
(
ときわぎ
)
や
竹
(
たけ
)
の
類
(
るい
)
が、日に/\
古葉
(
ふるは
)
を落しては若々しい若葉をつけ出した。此頃は毎日
掃
(
は
)
いても掃いても樫の古葉が落ちる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
プデン
類
(
るい
)
冬付録 病人の食物調理法の「第八十三 カスタープデンの一」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
私が長崎に居るとき塩酸
亜鉛
(
あえん
)
があれば鉄にも
錫
(
すず
)
を附けることが出来ると云うことを
聞
(
きい
)
て
知
(
しっ
)
て居る。
夫
(
そ
)
れまで日本では
松脂
(
まつやに
)
ばかりを用いて居たが、松脂では
銅
(
あかがね
)
の
類
(
るい
)
に錫を流して
鍍金
(
めっき
)
することは出来る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「だって
外
(
ほか
)
に
類
(
るい
)
のない
色
(
いろ
)
といえば、これだよ。」
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
まづ
石器
(
せつき
)
と
同
(
おな
)
じような
刃物
(
はもの
)
の
類
(
るい
)
をやはり
骨
(
ほね
)
や
角
(
つの
)
で
作
(
つく
)
るのでありますが、もっともこれを
作
(
つく
)
るには
石器
(
せつき
)
を
用
(
もち
)
ひたのでありませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
類
常用漢字
小4
部首:⾴
18画
“類”を含む語句
衣類
種類
魚類
獸類
親類
人類
類型
生類
書類
類似
比類
縁類
此類
類人猿
爬虫類
類稀
同類
鳥類
着類
肉類
...