“物見”の読み方と例文
読み方割合
ものみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「待ちたまえちょっと時計を見るから。四時八分だ。まだ暮れやしない。君ここに待っていたまえ。僕がちょっと物見ものみをしてくるから」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
物見ものみ高くも東洋人の周囲に蝟集いしゅうし、無人島探険にゆくつもりであるか、とか、支那の戦争はまだやみませぬか、とか、口々にたずね始めた。
戦場でのこの直感は、ほとんど本能的にすぐ頭を突きぬくものだった——敵の物見ものみが信長の居陣きょじんの背後を探りに来たものと、彼はすぐ考えたのである。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)